おばけ

思想・学問

 私は時折、そこにいないはずの人を見てしまう、という不思議な経験をしてきたことは、このブログに何度か記してきました。

 今朝もそういうことがありました。

 朝の車通勤で、私の前方を、大きく手を広げて飛んでいる女を見たのです。
 その女は、いずこへともなく飛び去ってしまいました。

 今まで何度かそういう者を見てきましたが、害意を感じたことはありません。
 私に危害を加えるような気迫を感じたこともありません。
 当たり前のようにそこに存在し、ふと、消えてしまうのです。
 ちっとも怖くありません。


 いわゆる幽霊にしては淡泊だし、化け物や妖怪の類にしては、こざっぱりとしています。

 そんなことがあって、私は、幽霊とか言われる者の圧倒的多数は善良で、極悪なのはごくわずかなのではないか、と思うようになりました。
 凶悪犯罪を犯す人間はごくわずかで、圧倒手多数は善良な小市民として生きていることを考えれば、至極当然のことです。

 そして多分、幽霊にも寿命があるんだろうな、ということも。
 古くてもせいぜい落ち武者くらいで、縄文人や弥生人の幽霊を見た、という話を聞いたことがありません。

 人は死後、第二のライフステージに入り、500年か1000年か、エネルギー体としてこの世にとどまり、悪を為すこともなく、かといって善をおこなうわけでもなく、ひっそりと、死後の生を生きているような気がします。

 死後の生をこの世で送るのは、この世に恨みがあるからでもなんでもなく、ただの偶然。

 そんな気がしてなりません。

 もっともこれも、狂った私の頭が創りだした妄想かもしれませんけれども。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い