昨日は千葉県佐倉市の川村記念美術館に出かけました。
「スサノヲの到来」展を観るためです。
穏やかに晴れて暖かく、まずはきれいに整備された庭の菜の花がお出迎え。
千葉市出身の同居人によれば、菜の花は千葉県の県花だそうです。
しぶいですねぇ。
さらには意味不明のオブジェが。
美術館らしいといえばらしいように感じます。
展覧会は、まずは土偶から始まり、一瞬、美術館ではなく博物館に来たような錯覚に襲われます。
その後、古代から現代までのスサノヲをモチーフにした作品群がこれでもかと並んでいました。
スサノオノミコトといえば、言わずと知れた天照大神の弟神で、八岐大蛇を退治した話が有名ですね。
また、荒ぶる神として、様々な不行状があり、神々から嫌われたダーク・ヒーローとしても知られます。
それら神話に描かれたスサノヲのイメージは、いかにも猛々しいもの。
しかし、自分を追放した姉神を恋うたり、弱弱しい面も併せ持っており、なかなかに興味深いものでした。
ただ、美術鑑賞をしているという気分になれず、神話から古代のお勉強をしにきたような気分になったことは、やや残念です。
予断ですが、別棟にあるイタリアンの店は安価で、味も薄味、しかも豪華で、お勧めです。
なんでも美術館には入らず、イタリアンのお店を予約して来る人もいるのだとか。
変な話ですが、ここでの昼食が最も美的体験だったように感じます。
車で行ったのでワインが飲めなかったのは痛恨事ですが。