首都圏は朝から雨。
そんな暗い雰囲気のなか、「雨の町」を鑑賞しました。
ある田舎の山中で、内蔵の無い子どもの遺体が発見されます。
すわ、臓器売買かと、ゴシップ紙の記者が、現地に取材に訪れます。
そこで知った35年前の小学生集団失踪事件。
取材を続けるうち、小学生は冬の通り雨の後、戻ってきて家に入れろと懇願することを知ります。
しかし小学生たちは幼いまま、親を襲う化け物に変じていたのです。
全体に薄暗く重苦しい映像。
小学生たちのどこか悲しげな表情。
わけても小学五年生を演じた成海璃子の存在感には圧倒されます。
今数々の映画やドラマで活躍しているのもうなずけます。
それにしてもこの映画、ホラーのジャンルに入るのでしょうが、幼い姿のままのわが子を受け止めたら殺害されてしまうという親の切なさ、化け物に変じながらどこまでも愛くるしく、悲しげな子どもたち、映像の迫力、どれをとってもジャンルを超えた力を感じさせます。
こんな雨の日に、こんな切ないホラーを観たら、なんとなく、悲しい気分に捕らわれます。
「ペット・セメタリー」との類似を感じましたが、完成度は「雨の町」のほうが上でしょうね。
公開当時あまり話題にならなかったのは、ホラーと呼ぶには文芸的に過ぎる格調の高さゆえでしょうか。
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