スポンサーリンク
文学

氷平線

今日は午後3時から緑内障手術のための手術前検査があります。 千葉大学医学部附属病院の眼科に行かなければなりません。 午後のみの半日休暇でも良かったのですが、面倒くさいので一日休みを取りました。 午前中は読書をして過ごしました。 読んだのは、桜木紫乃のデビュー作を所収した短編集、「氷平線」です。  いずれも北海道の道東を舞台にした短編群です。 寒々しく、因習的で、あからさまな田舎の人間模様が描かれます。 酪農の家族や漁村、理髪店などを扱って、鮮やかに人生の断面を切り取って見せます。 道東というのがそういう場所なのか、田舎と言うのはそもそもそういうものなのか分かりませんが、やたらと簡単に不倫したり男女がくっついたり離れたりします。 やや違和感を覚えます。 あっさりした性交描写がどの作品にも描かれています。 印象的な文章が紛れ込んでいて、それを見つけ出すと嬉しくなります。 与えられて足りたという記憶がなければ、欲の落ち着き先など見つけようもないだろう。 や、 実際に殺すことと、生きている人間をいないものとして生きてゆくことに、どんな違いがあるだろう。 と言った言葉。 深く胸に刺さります。 こ...
文学

生命式

久しぶりに小説を読みました。 村田沙耶香の短編集「生命式」です。 この人の小説を読むのは、「コンビニ人間」、「消滅世界」、「地球星人」に続いて4冊目です。 独特の世界観を持つ作家ですが、好悪が分かれるでしょうね。 谷崎潤一郎の「異端者の悲しみ」、芥川龍之介の「或る阿呆の一生」、太宰治の「人間失格」などは、自分を世間の常識から外れた少数者と認めることから始まっています。 しかしこの作家は、前述のような小説もありますが、そうでは無いものの方が多いように感じます。  多くは正常あるいは多数者こそが異常であり、自分は誰にも理解されないながら、唯一無二の正しい存在と自覚し、世の中と対峙していくというスタンスの作品が多いように思われます。 それが少々鼻に着きます。 内容が極端で、SFに近い味わいもあります。 私は正直に言ってあまり好きではありません。 しかし、時折読みたくなります。 毒気に当たりたくなることもあるものです。 久しぶりの村田節、気持ち悪いけど、癖になる味ではあります。
散歩・旅行

成田空港

今日は良く晴れて気持ちの良い日でした。  飛行機を見たいと思い立って、成田空港に出かけました。 当たり前ですが、外国人がたくさんいました。 空港で働くのも悪くないと思いました。
ブログ

14年

今日は亡父の命日。 亡くなって14年が経ちます。 午後、休暇を取って江戸川区に所在する実家の寺に墓参りに行きました。 母、兄夫婦、妹が歓待してくれました。 私は今でも、困難にぶつかった時、亡父ならどうやって切り抜けるだろうかと自問自答します。 しかしいつも答えは分からないままです。 敬愛する父上様、私を導いてください。
ブログ

ひな祭り

もうすぐひな祭りですね。 我が家は夫婦2人だけ。 娘はいません。  30歳から35歳まで不妊治療を行いましたが、ダメでした。 以来、2人だけで生きていくと決めました。 出会って35年。 結婚してから27年が経ちます。 それでも私は同居人を愛おしく思っています。 いくら老けても、しわの一つ一つ、白髪の一本一本までが愛おしく感じることでしょう。 最近同居人は私と別行動を取ると分離不安を感じると言いました。 私もそうです。 2人だけのひな祭りを祝いたいと思います。
スポンサーリンク