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文学

カフカ 俳句

カフカが定型詩であれ、自由律であれ、句作に精進したことはありません。 カフカは多くの印象的な警句を残しています、 それらを自由律俳句と捉えて遊ぼうとそたのが本書です。 それは思考の遊びもしくは冒険として誠に面白いものです。 カフカは「変身」や「城」など、名作を残しながら、生前は評価されなかった人で、厭世的な言葉を多く残しています。 ありとあらゆる理由から泣いた 眠っているうちに夢を見失った 静かに生きたいのではなく、静かに滅んでいきたい 真実は肉体の苦痛だけだ  人生はただ怖ろしい これらの句?。 40代半ばにして命を失った作家。 彼は常に死への親和性を保ち続けていました。 それは怖ろしいことであったろうと思います。 死にたい、でも死ねない、書きたい、でも売れない、人生に絶望する所以です。 はるか昔、私は大学でドイツ語の講義を取り、そのテキストはカフカの「城」でした。 「城」は、私に恐怖に近い感情を抱かせました。 今、ドイツから遠く離れた日本で、ドイツを代表するに至った作家の警句で遊ぶとは、なんと贅沢なことでしょう。 少しほろ苦いその遊びに、私も付きあってみたいと思うのです。
映画

90歳。何がめでたい

朝っぱらからネットフリックスで映画を観ました。  佐藤愛子のエッセイ「90歳。何がめでたい」をめぐる喜劇です。 佐藤愛子はすでに102歳で大往生をとげたとのことですが、90歳の頃、すでに断筆宣言をして隠居の身であったところ、やたらとしつこい編集者が日参してエッセイを書いてくれと拝み倒します。 仕方なく始めたエッセイ執筆ですが、ボロボロだった体調が少しづつ良くなっていきます。 作家は書くことで元気になるのだなぁと実感します。   最近、人生100年時代とか言いますね。 100年と言うのは少し大げさで、90年がやっとと言えるような気がします。 しかも90歳ともなるとあちこちガタがきて、健康でいられる人はごくわずか。 元気で生きられれば100歳までも生きたいですが、 呆けたり、体のあちこちが痛んだりするなら、80歳くらいであの世へ逝ったほうが良いように思います。 いずれにしろ定命は天の知るところ、人には分かりません。
闘病

緑内障

今日は休暇を取って千葉大学医学部附属病院眼科を受診しました。 4月30日に左目の手術をしたわけですが、ようやく手術の目的であった眼圧を7~8に安定させ、視力を0.5以上に回復させるということに達しました。 これからは左目の点眼は完全に止め、手術をしていない右目だけ、2種類を朝夕差すことになりました。 ここに至るまで、一時期は感染症予防、炎症予防のため、一日6種類の目薬を差していたこともあります。 それも一日4回も。 朝昼夕就寝前の4回です。 これからは朝夕2本だけでよいということで、ずいぶん楽になります。 手術前は医師から多くのリスクがあると随分脅されましたが、とりあえず、成功ということのようです。
文学

クララとお日さま

カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞後第1作となる長編「クララとお日さま」を読みました。 500頁弱の作品ですが、3日もかかってしまいました。 この作品は、AIを題材にしています。 今時AIを題材にした小説など珍しくもなんともありませんが、この作品の独特な点は、AI自身が語り手になっているところです。  AF(アーティフィシャル・フレンド=人工親友)と呼ばれる、子供の友達であり世話役となるロボットを描いています。 クララという名のAFがある少女に買われ、少女が大学に入るまでの交流を描いています。 いや、交流という言い方は不完全でしょう。 少女は重い病気にかかり、命の危機に瀕するのですが、その時少女の母親はクララが少女の特徴を深く学習し、少女そのものとなってくれることを願うのです。 人工娘ですね。 しかし少女は、クララがAFの栄養源であるお日さまに必死に願うことにより、見事回復するのです。 この長い物語は、クララがお役御免となって捨てられ、ゴミ捨て場で過去を回想するシーンで終わります。 AFとして最高に幸せだった、と。 そしてこの物語で語られる世界は、カズオ・イシグロの名作「わたしを離さ...
その他

ブリザーブドフラワー

我が家では食卓にブリザーブドフラワーを飾っています。 生花と違って長持ちするし、水を替える手間もありません。 しかし、月日の流れには勝てず、今飾っているものがすっかり色褪せてしまいました。 で、新しいものを買いました。 淡いピンクから毒〃しくさえある真っ赤に。 これは長持ちしそうです。
文学

夏帆

村上春樹の最新作「夏帆」を一気読みしました。 この作者にしては珍しい、女性が主人公の作品です。 女優の夏帆とは何の関係もありません。 春樹節炸裂です。 奇妙で不思議な世界で冒険し、最後には大団円を迎える、という。 そして全てが終わった後、主人公の夏帆は奇妙な人や動物、虫を一人一人思い返して、そこには不倶戴天の敵も含めて、涙が枯れるまで泣き続けるのです。 多くは語りますまい。 ご一読をお勧めします。
その他

キイボード

今使っているパソコン、もう6年経ちますが、動きはサクサク、何のストレスもありません。 しかし、キイボードが大分古くなり、使用感が半端ないので、今日千葉駅近くのヨドバシカメラで新しいキイボードを購入しました。 先ほどブルートゥースで繫いで、今は新しいキイボードで記事を書いています。 畳と女房は新しいほうが良いと言いますが、パソコン周辺機器も変わらないようです。
闘病

保険

緑内障の手術を受けてから、保険に入る必要性を感じるようになりました。 これからもっと悪いところが出てくるような気がするからです。 そこで、第一生命と明治安田に資料請求をしました。 ほどなくして第一生命から電話がありましたが、最近緑内障で入院し、手術を受けたことを告げたら一発で保険に入るのは無理と言われました。 明治安田のほうは今日近所の喫茶店に来てくれて、2時間も説明をしてくれました。 しかし、告知の結果はどうなるか分からない、緑内障は重い病気だと言いながら、健康診断結果を出してチャレンジする価値はあると言います。 その舌の根が乾かぬうちに、今度はかんたん告知という健康診断の結果を提出しないでよい保険を勧めてきます。 今、私は県民共済に入っています。 それで十分な気もします。 私はどうしたら良いんでしょうねぇ。
精神障害

精神科医おどおど日記

昨夜は軽い読み物に親しみました。 「精神科医おどおど日記」です。 私は20年以上精神科に通っており、様々な精神科医の診察を受けました。 患者の病状が良くなれば仕事を辞めようが生活が破綻しようがどうでも良いタイプ。 患者の生活全般を診て、病気を治すというより幸福に暮らせるようにするタイプ。 説教臭いやつ、やたらと薬を出したがるタイプにその逆、 同じ精神科医と言っても様々です。 私の今の主治医は生活を維持させながら薬を減らしていこうとするタイプです。 その前はクスリは多めに出してでも、患者を楽にさせようとするタイプでした。 その医者とは相性が良かったのですが、早期リタイアし、クリニックを後輩にゆずっていまいました。 この本の作者は閉鎖病棟という、最も過酷な病院に勤務しながら、町のクリニックでもアルバイトをしています。 閉鎖病棟には、一日中奇声を上げ続ける者、自分の糞を食ってしまう者など、いかにも重症な患者ばかりが入院しています。 一方クリニックは一見普通に見える、職場ストレスなどに悩む患者が主で、こちらは楽勝だとか。 閉鎖病棟は救急もやっており、自殺未遂、自傷、他害の患者が送り込まれてくる...
ドラマ

アオハライド

主演女優のファンであるため、陳腐で浅薄な恋愛ドラマを観てしまいました。
文学

ギンイロノウタ

またもや村田沙耶香の小説を読んでしまいました。 「ギンイロノウタ」と「ひかりのあしおと」の2編の中編が収められた本です。 村田沙耶香初期の作品ということで、それほど狂気じみてはおらず、いかにもな文芸作品に仕上がっています。 それでもどこか不気味です。 怖い文芸作品はホラー小説とは似て非なるものです。 私の分類では、文芸作品は一度読んだだけで中身を忘れない、ホラーはすぐ忘れてしまうということです。
文学

何者

昨夜は「イン・ザ・メガチャージ」で本屋大賞を取った朝井リョウの直木賞受賞作「何者」を読了しました。 5人の就活生の群像劇になっています。 学生らしいあれこれが語られ、いわゆる青春小説かと思わせますが、ラストに至って、そんな生易しいものでは無いと気づきます。 ツイッター(当時)に裏アカを持つ主人公。 彼は観察者として、仲間たちの行動を観て、裏アカでそれらを批評するのです。 お前は一体何者なんだ?、と。 それが友人の一人にばれてしまいます。 責められる主人公。 お前は一体何者なんだという問いは、当然、自分に返ってきます。 スリリングな展開でした。 私は就職して35年目を迎えていますが、何者にも成っていないし、何事もなしていないと感じています。 ただ目の前の仕事をこなし続けただけです。 就活生が自分は何者かなんて分るはずがありません。 しかし彼らは、自分がいっぱしの何者かであると信じて就活に臨み、何者であるかを問うています。 私は56歳で何者でも無い、鵺(ぬえ)のような存在になり果ててしまいました。
文学

タダイマトビラ

昨夜は村田沙耶香の「タダイマトビラ」を一気読みしました。 私はこの作者の作品が得意ではありません。 作家仲間からクレイジー沙耶香と呼ばれるほどの狂気じみた作品ばかりだからです。 独特の世界観で、現代社会のシステムを切って捨てます この作品では、自分の家族を失敗作と感じている少女が、理想の結婚をして成功した家族を作ることを夢見る場面から始まります。 幼い恋を経験し、高校生になると大学生と付き合うようになり、彼からプロポーズされます。 ここまでは普通の意匠を纏っています。 しかしここで少女は彼に嫌悪を感じ、腹を思いっきり蹴とばして逃げ出してしまいます。 少女は結婚や家族という概念はあるべきではなく、それよりも前の、システムが誕生する前の世界に帰らなければならない、と強く感じます。 そしてバラバラだった家族が仲良くなって家族ごっこを始めるに至り、彼女の何かが弾けます。 このシーン、怖気を感じるほど不気味な迫力に満ちています。 苦手だと思いながら、書店で見かけるとつい、手にとってしまいます。 通販で買うことはありません。 空恐ろしい小説家です。
散歩・旅行

大賀ハス

昨日は毎年恒例の大賀ハス見物のため千葉公園を訪れました。 先週末が大賀ハス祭りだったのですが、ひどい雨が降り、諦めました。 昨日は曇りながら薄日が差し、花見物にはちょうど良い陽気でした。 ピーカンだと暑くてやれませんから。
映画

からかい上手の高木さん

昨夜、ネットフリックスでまたもや子供向けの恋愛映画を観てしまいました。 得意のホラーから遠ざかるばかりです。 中学時代、同年の少年、ニシカタをからかってばかりの高木さん。 中学三年生の時、高木さんはフランスに引っ越してしまいます。 10年後、ニシカタが体育教師を勤める中学に美術の教育実習生として現れ、再会する二人。 またもや高木さんのからかいが始まります。 しかしそれらは全て、恋の告白なのだと高木さんは教え子の一人にこっそり教えます。 遠まわしの告白はへなちょこパンチであり、相手も自分も傷つかない方法だからだそうです。 そして唐突な結末。 これと言った名場面もなく、呆気ない感じです。 やっぱり色々無いと面白くありません。 からかい、からかわれ、最後はくっついちゃうのです。 なんだかS女とM男のカップル誕生の予感がします。
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