2009-10

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映画

ヴィム・ヴェンダース

今宵、晩酌をやっていると、どこからともなく、天使の詩が聞こえてきました。 私が最も敬愛する映像作家、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督が1987年に撮った、「ベルリン天使の詩」です。 この映画を、私は何度うっとりと観たことでしょう。 モノクロの映像で、人間の歴史を共に歩んできた二人の天使が、重厚な音楽のもと、陰鬱に深いセリフを交わします。天使といっても、暗いコートをはおい、無精ひげをはやした初老の姿です。ときにそれは退屈なほど、延々と続きます。それもそのはず、天使にとって、生きることはただ人間を見ることだけであり、退屈なのは当然です。 しかし一人の天使が、人間に恋します。かつてなかった感情を覚えます。そして天使は、人間になって、彼女とともに生きたい、ともう一人の天使に相談します。 永遠に退屈を生きる天使から、一瞬のきらめきに生きる人間へ。 そしてついに、人間になります。 モノクロだった画面は突如カラーとなり、まばゆいような生の賛歌に溢れます。 この映画はバイブルのように一部からあがめられ、今も伝説となっています。私もまた、信者の一人です。もう観てください、としか言いようがありません。 そ...
映画

40歳の童貞男

DVDで「40歳の童貞男」を観ました。 タイトルのとおり、40歳の童貞男が主人公のコメディです。 主役はフィギアやゲームが好きなオタクの家電量販店店員です。ですが、この男、ハンサムだし、体も鍛えてるし、女性が苦手といっても会話ができないことはないし、男の友人にも恵まれているし、高齢童貞男には見えません。 「電車男」のような、いかにもはがゆい感じではありません。 真に女性が怖くて会話もできないような40男が、参考にしようとして観ても無駄でしょう。 べつにそこまでセックス経験があるかないかにこだわらなくても、と思いますが、確かに、私も40歳ですが、今でも女性経験がなかったら引け目に感じるだろうな、とは思います。 男女が人間同士として付き合うには、異性がどんな生き物なのか、多少は知らないと難しいでしょう。恋愛をしたり、異性の友人を持ったりすることで、男も女も、正しく異性と向き合い、異性を異性としてではなく、一個の人間として見ることができるようになるでしょう。 私の経験からいって、男というのは、十代後半ともなると、異性に強い性欲と好奇心を持ち始めます。その頃の私は、女性を、人間というよりも、性...
映画

自殺サークル

DVDで「自殺サークル」を観ました。 54人の女子高生が一斉に電車に飛び込んで集団自殺する冒頭から、謎の自殺が相次ぎます。インターネットのサイトに関連があるようですが、謎は謎のまま、最後まで不明のままです。 ただ、多くの人が、笑顔で死んでいきます。不愉快な映画です。 変に哲学的に描いて、人を煙に巻いているところも、気に入りません。 「あなたと、あなたの関係性はどうですか?」というセリフが頻繁に用いられますが、これも思わせぶりなだけです。この監督は、詩人で、芸術性が評価されている、とのことですが、腐った頭が生み出した、愚かな駄作としかいえません。 狂気を描くのなら、それなりの作法というものがあるはずです。自殺サークル 石橋凌,永瀬正敏,さとう珠緒,宝生舞,嘉門洋子大映
精神障害

平安

最近、心の平安が得られません。 起きている間中、ひどく不安なような、緊張しているような、焦っているような気分です。頓服の抗不安薬も効きません。私はむやみに動き回って、気持ちをそらせようとし、ことごとく、失敗するのです。  お釈迦様は、苦しみはどこから来るか、と問われて、「執着を縁として生起する」と答えています。 そしてその解決を説いています。「上と下と横と中央とにおいて、そなたが気付いてよく知っているものはなんであろうと、それらに対する喜びと偏執と識別とを除き去って、変化する生存状態のうちにとどまるな。このようにして、よく気をつけ、怠りなく行う修行者は、わがものとみなして固執したものを捨て、生や老衰や憂いや悲しみをも捨てて、この世で智者となって、苦しみを捨てるであろう」  私は何に執着しているのでしょう。変化する生存状態のうちにとどまるな、とは、いかにも酷なことです。 それとも私は、単に脳が破壊されただけなのでしょうか。それならもっとぐちゃぐちゃに、わけがわからないくらい破壊されたいものです。ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)中村 元岩波書店
精神障害

悪夢と早朝覚醒

悪夢にうなされて、午前3時に目が覚めてしまいました。もう、悪夢が怖くて眠れません。 私は、うじや、ミミズなどの気持ちの悪い虫のプールに放り込まれるのです。私は虫が大嫌いなので、大声で叫びながら、必死でもがき、助けを呼びます。しかし、助けなどこないのです。やがて私の体は硬直し、全く動かなくなります。しかしそれとともに、どういうわけか、虫は消えているのです。 ほっとしたのもつかの間、私は蒲団のなかで、金縛りになっています。蒲団が石のように重く、体にのしかかります。私は叫びながら、体をうごかそうとします。 まずは小指から。小指が少しでも動いたら、次は薬指。そうやって、少しずつ、金縛りから解放されようと、努力します。 全身が動いた瞬間、汗をびっしょりかいて、私は目覚めます。あまりの恐怖に、目覚めてなお、震えています。 私の頭もいよいよイカレタようです。
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