2009-10

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映画

弟切草

昨夜、DVDで「弟切草」を観ました。 ゲーム会社でバイトをしている奈美(奥菜 恵)は、突然現れた弁護士から、本当の父親が別にいて、その父が亡くなり遺産を受け取ることになることを告げられる。奈美は自分のルーツを知るため、元恋人のゲーム会社社長の公平(斉藤陽一郎)と共に亡父の屋敷へと向かう。  そこは、深い山中うっそうと茂った弟切草に覆われた洋館。屋敷の中には、奈美の亡父で世界的に有名な前衛画家・階沢蒼一の未発表作が残されていた。屋敷を探索する奈美と公平が発見したのは、奈美の双子の妹・直美の存在・・・。 やがて亡父・蒼一が犯してきたタブーの数々が明らかになると同時に、二人は何者かがしかけた罠、襲撃によって逃げ道のない恐怖の世界へと引きずり込まれていく。  ホラーの形はとっていますが、狂気の芸術に取りつかれた親子二代の物語とみるのが正しいでしょう。 ゲームが広く売れているようです。弟切草 特別編 インタラクティブエディション 小倉和彦,長坂秀佳,中島吾郎,仙頭武則パイオニアLDC
その他

色と欲

あるドラマで、大滝秀治演じる老刑事が、「そりゃ、色と欲だわなあ」と言っていたのが、印象に残っています。 犯罪の動機は、究極のところ、色と欲に尽きる、というわけです。最近世間を賑わせている酒井法子の事件は、覚せい剤で気持ちよくなりたい、という欲。殺人の疑いもある34歳の女の結婚詐欺は色を利用しておのれの欲を満たそうとするもの。 真面目に働くことだって、給料をもらいたい、という欲でしょう。 人間の行動原理には色と欲以外ないかのごとくです。 しかし人間はそういうもの、と決めてしまえば、わかりやすいですね。 政治的信念だか宗教的信念だかを持ち出されると、困ったことになります。 色と欲で生きる人間は御しやすいといえます。
精神障害

焦燥

今日の診察で、焦燥感があり、辛いことを話しました。ワイパックスが処方されました。 発病前には、私には親しみのない感情だったものが、今ではすっかり、仲良しになってしまいました。例えば焦燥感・あるいは悲哀感。腹の底に真っ黒い塊が沈んでいるかのような、憂鬱。目を開けていられないほどの目の疲れ。そして、ハラスメント加害者に対する、殺意にも似た憎しみ。さらには、幻覚を見ます。幽霊の。 これら私の精神の変化は、実際に生活しているうえで、指摘されることはほとんどありません。隠しているからです。 これが隠せなくなったとき、いよいよ誰から観ても明らかな狂人になるのでしょうね。
映画

殺人ネット

昨夜、DVDで「殺人ネット」を観ました。 女子高生仲良し五人組が、ふとしたことでいがみあい、愛憎劇を繰り広げるどこか同性愛の匂いがする、青春映画でした。 タイトルは過激で、現に自殺や殺人も起こるのですが、あくまでメインは女子高生たちの関係性の変化にあると思います。いわゆるサスペンスや学園ホラーとは一線を画す、上品な映画でもあります。 私は充分、楽しめました。殺人ネット 井村空美,神崎詩織GPミュージアムソフト
文学

霧の中

激しい雨が降っていますね。こんな秋の日には、怖ろしい事件が起きそうな予感がします。 もう三十年も前になりますか、パリで日本人留学生がオランダ人の女子大生を殺害のうえ肉を食らう、という「羊たちの沈黙」のような事件がありました。犯人の佐川一政はフランスの裁判で心神喪失が認められ、無罪となって日本に帰ってきました。 そして書き上げたのが、「霧の中」です。事件のことを、グロテスクなまでに、細々と描写しています。 なぜこんな文章が書ける人が心神喪失なんだ、と中学生ながら不思議に思った記憶があります。そのうえ、カニバリズムの大家を自称して、様々な評論活動を行っています。判決は確定していますから、無罪である以上、法律的に何の問題もないのですが、遺族の感情を考えると、いやな気持ちになります。 いやな気持ちになりたいときには、お勧めの一冊です。霧の中佐川 一政彩流社
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