2010-03

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文学

花のした

桜が咲きました。 私は桜を見ると、憂鬱になります。 長いこと会計の仕事をしていて、桜の時期は決算と重なり、過重な労働を強いられたためでしょうか。桜を見ると、条件反射のように、山のような伝票や、深夜残業、それに犯罪すれすれ、というか犯罪そのもののような、日付の改ざんなどの処理を思い出すのです。もっとも、それら犯罪行為は、日本国中のお役所で日常的に行われていることでもあります。それはむしろ、犯罪というより法制度の欠陥と言ったほうがよいでしょう。 しかし、今は、ひま。 職業訓練には通っていますが、温水プールで戯れているようなもの。荒波を乗り越えて海で泳ぐのとはわけが違います。 この物狂おしい春を、やり過ごさなくてはなりません。  ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ  有名な西行法師の歌です。この歌ほど、多くの日本人の心をとらえたものはありますまい。 桜の下には死体が埋まっている、と言ったのは梶井基次郎でしたか。 春と花には、死のにおいがつきまとっています。 むしろ精神病者にはお似合いの季節かもしれません。
精神障害

なかなか

春本番が訪れませんね。桜も咲いているというのに。猫もさかっているというのに。 私は毎日リワークプログラムに通い、SSTだとか、WRAPだとか、アサーションだとか、認知行動療法だとか、アメリカ生まれの浅はかな処世術を学んで、少々食傷気味です。 人間精神は時々刻々と微妙に変化する、幽玄なものです。それを、ああすればこうなる、とか、この技法を使えば人間関係が円滑になるとか、愚かなことです。 コミュニケーションの要諦は簡単なこと。誠実に相手の話を聞いて、適切に自己の意見を述べればよいのです。 そうはいっても、リワークプログラムに通うのは楽しくもあります。 未知の知識を得、同病の仲間と語り合うことができるのですから。
映画

友引忌

韓国ホラーです。かなり王道をいく幽霊映画です。幽霊を演じる女優が、美しくも恐ろしい。生きているときの若々しい生命力に満ちた美しさと、幽霊に変じた後の不気味な美しさとの落差が見事です。 この女優の演技を観るだけでも、価値ある一品です。 「箪笥」のような名作というわけにはいきませんが。友引忌 アン・ビョンギ,ウォン・ジョンフン松竹
精神障害

卒業祝賀会

昨日は5人の方がリワークを卒業するとのことで、居酒屋で卒業祝賀会を開催しました。40面下げて完全に酔いつぶれるやつ、終始ハイテンションでしゃべりまくるやつ、いろいろいました。最後のカラオケが終わったときには、日付を超えていました。少々、お疲れ。 病気休職者の集まりとは思えない盛り上がりぶりでした。 この場でなら、どんな恥ずかしいことを言っても許される、という思いが、連帯感を生むものと思います。 私もあと4週間、リワークを楽しみたいと思います。
精神障害

8週間

今日でリワークプログラムに参加して、8週間になります。残りあと4週。三分の二が過ぎました。何か私に変化が起きたか、といえば疑問ですが、朝から夕方まで拘束される生活に二カ月耐えられた、ということでしょうか。 うつ病を発症するまでの14年間、よくハードワークに耐えられたものだと思います。徹夜や休日出勤も一度や二度ではありません。 今は、とてもそんな気力・体力はありません。願うことは、毎日定時まできちんと働くこと、病気休暇を取らないこと。これだけです。しかしこの小さな願いが、今の私には巨大な野望のごとく感じられます。 最初の休職は過労によるものでしたが、2度目以降は、上司による暴言と職場の対応の悪さに起因しています。私は狂った頭で職場環境の改善と職場の違法性を訴えましたが、結局、何も変わりませんでした。 私はもはや、職場に愚かな期待を寄せるのはやめましょう。あの職場に、まともな人間は私一人しかいないようですから。
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