2010-07

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思想・学問

毒キノコ

人は意味不明の事態が起きると、必死で、自分たちが持っている知識や常識でそれを説明しようとする本能があるように思います。 人類学者、クリフォード・ギアーツは、フィールドの村で、数日の間に異常発達した毒キノコを見た村人たちが、口々に独自の解釈を述べ合った、と報告しています。 一時期よくテレビに出て超常現象は全部デタラメだ、と言って小銭を稼いでいた大槻教授も、この村人たちと同様、自らの知識や常識を守るため、必死になったのでしょう。忙しい物理学者がテレビで遊んでいる暇はないでしょうに。 超常現象や、キリスト教の奇跡、また、神がかりや口寄せなどの説明できないものは、社会の常識や科学を脅かし、人々を不安に陥れます。 この不安から逃れようと、良識ある大人は、大槻教授のようにあらゆる知識を動員して科学的に説明しようとします。 その姿は、執着そのもの。 どうして浅はかな人間が考え出した常識やら科学やらに固執するのでしょうか。 説明できないものであっても、いずれ科学的に説明できるようになるかもしれません。 また、人間は超自然的なものを求めてしまいますから、それらを否定してみたところで、自慰行為に過ぎません...
映画

こわい童謡

昨夜は久しぶりに和製ホラーを観ました。 「こわい童謡」表の章・裏の章の2本です。 表の章は多部未華子が主演を務めています。 ある全寮制の女子高の合唱部員が次々に自殺したり、失踪したりします。 多部未華子演じる女子高生は、合唱部で練習している童謡と事件との奇妙な一致点に気付き、一人真相を突き止めようとしますが、結局精神を病んで、謎は謎のまま終わります。 裏の章では、その五年後、廃校となった女子高に、テレビ局が取材に訪れ、音響研究家を演じる安めぐみが、残された5年前の音声を手がかりに、次々と謎を解いていきます。 表の章は、わけもわからず奇怪な事件が美少女たちを襲い、美しい映像と謎がそのまま残される神秘性が、「ピクニック・アット・ハンギングロック」を思い起こさせます。 浪漫的・美的恐怖映画といったところでしょうか。 裏の章は、逆に謎解きをスリリングに描いたサスペンスになっています。ただ少し説明くさいのが鼻につきます。ラストは驚愕です。 期待しないで観たのですが、2本とも、良くできていました。ゾクッとしましたね。  日本人には日本のホラーが怖いように思います。恐怖シーンも抑えめの作品が多いです...
その他

七夕

今日は七夕ですね。 幼いころ、短冊に願い事を書いて竹にかけました。 私は小ずるいガキだったので、願うことがすべてかないますように、と書きました。 自分では頓知が効いたうまい書きようだと思ったのですが、先生にしかられました。 なぜかはわかりません。でもなんとなく、感じます。それ書いちゃおしまいよってことですね。 私はずるい幼児でした。先生を喜ばせようと、10円のガチャガチャで出てきた指輪を、「ダイヤモンド」と言って若い女の先生にプレゼントしたり。幼児のそういう行動は、大人を喜ばせると、知っていたのです。 また、幼児のくせにプライドの高かった私は、合奏をする際、先生から「とびお君はシンバル」と言われ、各々指定された楽器を音楽室から持ってくるよう指示されたのですが、シンバルって何だ?と思った私は、とりあえず音楽室に行き、戻って「先生、シンバルがありません」と言って、知ったかぶりをしたのです。 幼稚園は、私の華麗なる舞台。八面六臂の大活躍。  しかし幼い私が書いた短冊はかなえらるはずもありません。 当然のことながら、挫折や失敗の繰り返し。もううまくいくことなんてないのかな、と思うようになって、...
社会・政治

NHK

昨日に続いて、相撲の話です。 NHKが名古屋場所の生中継を中止する、との発表がありました。 NHKに寄せられた意見の約6割が放送中止を求めているそうですね。 意外。 賭博行為は個人の犯罪なので、個人を罰すればよいですし、そのとおりに琴光喜関、大嶽親方は解雇と決まり、おそらく刑事訴追もされるのでしょう。 相撲協会が組織ぐるみで行った犯罪行為、反社会的行為はないはずです。 指定暴力団などの反社会的団体と深いつながりがあったとすれば、つながりをもった親方なりを処分し、今後も発覚次第処分すればよいわけです。 相撲協会は公益法人なので、税制上も優遇されており、高い公益性が求められることは間違いありません。 しかし私は、一部の者が犯罪行為を犯したからと言って、相撲協会が行うもっとも重要な事業であり、国民の関心が高い本場所の中継を中止するというのは、何か違和感を覚えます。 私が嫌いな、連帯責任、みんなという言葉を思い浮かべてしまいます。 先の大戦敗戦の際にも、一億総懺悔などと愚かなことを言いだして、責任の所在を不明確にしてしまいました。 問題は、いつ・誰が・どこで・何を、行ったかということです。白も...
映画

クライモリ

昨夜は電気を消して、ホラームードを盛り上げつつ、「クライモリ」を観ました。 ホラーの基本をきっちり押さえた、なかなかの佳作と見ました。 アメリカ南西部の森の奥深くに、遺伝子の異常で人間離れした筋肉と凶暴性を持った一家が暮らしています。 彼らは、生きるため、なんでも食います。とくに人肉は大好物。 そしてキャンプに訪れた若者たちが襲われ、想像を絶する恐怖に落とされます。 襲われる若者は定番の美男美女ぞろい。森も美しく、その美しさが、食人一家との対比をなし、しびれます。 R15なので、ちょっと残虐シーンがきつめかな、という感じはしますが、見ていられないほどではありません。 アメリカホラーの巨匠、スティーブン・キングが絶賛したというのも、うなづけます。 気楽に見られる怖い映画、という意味ではまずまずです。 もっとも、ホラーにありがちなツッコミ所もいっぱいありますが・・・。クライモリ デラックス版 クリエーター情報なしジェネオン エンタテインメント
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