2010-09-12

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社会・政治

ゾディアック

DVDで「ゾディアック」を観ました。 「セブン」や「ファイト・クラブ」で暴力や狂信など、人間の暗部をえぐるテーマを題材に上質なエンターテイメントを製作してきたデヴィット・フィンチャー監督がメガホンをとったサスペンスです。 1969年から1974年にかけてサンフランシスコ周辺で起きた連続殺人事件で、犯人が警察やマスコミに暗号文を送ってきたりして、日本人には馴染みが薄いですが、アメリカでは有名な事件だそうです。 限りなく黒に近い灰色の犯人らしき人物が1991年に起訴されましたが、係争中に死亡し、死後のDNA鑑定で事件現場のDNAと一致しなかったため、現在も捜査中という実質的には迷宮入りした事件を、丹念に描いています。 実話ならではの迫力がありますが、一方エンターテイメント性に欠ける感は否めません。しかも二時間半の大作のため、途中退屈しますが、見えない犯人に踊らされて警察や新聞記者が右往左往する様は、滑稽ですらあります。 宮崎勉や酒鬼薔薇聖斗の事件などの残虐で呪術的なシリアル・キラーと比較すると、殺人の手口があっさりしていて、この事件が牧歌的にさえ思えてきます。 なんでも「ダーティー・ハリー...
お笑い

谷啓さん

谷啓さんが亡くなられました。 力の抜けた洒脱な役者でした。 本来はミュージシャンだったのでしょうが、私の記憶にある谷啓さんは、コントやドラマ、映画で粋な芝居を見せる、喜劇役者でした。 植木等やいかりや長介、渥美清や三木のり平、益田喜頓など、かつては爽やかな東京弁の喜劇人が多くいました。いずれも鬼籍に入られてしまいました。 近頃は関西弁を武器にしたやつばかりで、東京ではビートたけしが一人気を吐いていますが、そのたけしも監督業に忙しいようです。 とんねるずは内輪話ばかりで純粋な喜劇人にはみえません。何より枯れた味わいがありません。 寄席に行けば今でも多くの東京弁の喜劇人を観られますが、彼らは爆発的にブレイクすることがありません。 かつて渥美清がフランス座でストリップの合間にコントをやっていたころ、評判が評判を呼び、本来なら早く女の裸踊りを見せろ、コントひっこめ、などと野次を飛ばされるはずが、渥美清に限っては、ストリップはいいからあの四角い顔したコメディアンを見せろ、とストリッパーが野次られ、ストリップ小屋始まって以来最初で(多分)最後の、喜劇見たさに客であふれかえるという珍現象が起きたそう...
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