2010-09-16

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思想・学問

男の愚挙

主に男が犯す愚の一つに、思想や大義のために過激な行動をとることがありますね。 現代で言えばイスラム過激派などの宗教組織によるテロ。 二十五年前には、左翼過激派によって当時の国鉄浅草橋駅が焼かれ、私が通っていた高校は臨時休校になり、高校生だった私は不謹慎にも喜びました。  ナチや共産主義、日本の軍国主義なども、思想や大義のために愚挙にでました。 さかのぼって、西南戦争などの不平士族の反乱は、武士の命ともいえる刀を取り上げられることへの精神的苦痛の表明でもあったことでしょう。 明治九年、西南戦争の前年ですが、神風連の乱が熊本で起きました。 政府軍を急襲し、損害を与えましたが、戦いは呆気なく終わり、神風連の士族たちは多くは戦死または自刃しました。 神風連は、宇気比(うけい)と呼ばれる儀式によって神託を聞き、忠実にそれに従った、と言います。 どんなに有利な条件でも、神託が不可であれば決行を思いとどまり、またどんなに危険な状況であっても神託が可であれば、断然これを決行した、とのことです。 神風連の士族が狂信的に神道を信じ、その神託が絶対であったかどうか、今となってはわかりません。 しかし、いくら...
社会・政治

中国漁船

外国の侵略をうけたとたんに、国内のいっさいの争いやねたみは消え失せ、帝国のすべての力が一つになって共通の敵に立ち向かうであろう。(中略)日本の首都や港町を破壊したり、沿岸を荒らすことはたやすいことであろうが、国内に奥深く入っただけで、決定的な打撃を受けるのである。(中略)敵の大軍を打ち破ることは、もっとも狂気じみた、命にかかわる企てであろう。(中略) 日本と中国とには、大きな隔たりがある。 上記は、幕末に日本へ馬を買い付けに来たイギリス軍将校の日本滞在記にみられるものです。 日本が軍事的脅威になり得ることを、中国と比較して論じています。 幕末、小さく野蛮な島国だと思っていた日本が、実際に来てみると、大名から庶民に至るまで、清潔で誇り高く、好奇心旺盛で、ヨーロッパ人に対し友好的であることに驚いています。  フランシスコ・ザビエルも、今まで出会った異教徒のなかで最も優秀な民族、と誉めたたえています。  古く、聖徳太子は、日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無しや、と、当時の大帝国、隋を見下したような手紙を送り、日本人の鼻っ柱の強さを東洋世界に喧伝しました。 しかるに、昨今の日中...
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