思想・学問 悪女正機
早いもので、来週はお彼岸ですね。 現在、仏教行事が主ではありますが、戦前は秋季皇霊祭と言って、神道のお祭りとしての休日でした。 いずれにしても、自然現象にかこつけた行事ですので、仏教だ、神道だと、目くじら立てることもありますまい。 起源も明確ではありませんし、比較的近いご先祖様が行ってきたことを、私たちもやろう、というだけの話です。 仏教と神道といえば、わが国が仏教を受容するに際しては、比較的静かに進んだように見えます。多少の争いはあったにせよ、国を二分するようなことはありませんでした。 聖徳太子の父帝の用明天皇は、「自分は仏法を信じ、神道を敬う」と言って、あっさり両者併存を決めてしまいました。 平安の御代になると、この矛盾が出てきます。 「源氏物語」で、六条御息所の娘が伊勢斎宮となるため伊勢に下向しますが、六条御息所は伊勢神宮を罪深き所と呼んで、娘の身を案じています。 伊勢斎宮と言えば、最高神、天照大神を祀る、最高の格式を持った巫女で、皇族から少女が選ばれるならわしがあります。 仏教から見れば、格が高い神様ほど、罪も深いのです。 ちなみに伊勢神宮の正式名称をご存知でしょうか。 ...