2010-09-17

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思想・学問

悪女正機

早いもので、来週はお彼岸ですね。 現在、仏教行事が主ではありますが、戦前は秋季皇霊祭と言って、神道のお祭りとしての休日でした。 いずれにしても、自然現象にかこつけた行事ですので、仏教だ、神道だと、目くじら立てることもありますまい。  起源も明確ではありませんし、比較的近いご先祖様が行ってきたことを、私たちもやろう、というだけの話です。 仏教と神道といえば、わが国が仏教を受容するに際しては、比較的静かに進んだように見えます。多少の争いはあったにせよ、国を二分するようなことはありませんでした。 聖徳太子の父帝の用明天皇は、「自分は仏法を信じ、神道を敬う」と言って、あっさり両者併存を決めてしまいました。  平安の御代になると、この矛盾が出てきます。 「源氏物語」で、六条御息所の娘が伊勢斎宮となるため伊勢に下向しますが、六条御息所は伊勢神宮を罪深き所と呼んで、娘の身を案じています。 伊勢斎宮と言えば、最高神、天照大神を祀る、最高の格式を持った巫女で、皇族から少女が選ばれるならわしがあります。 仏教から見れば、格が高い神様ほど、罪も深いのです。  ちなみに伊勢神宮の正式名称をご存知でしょうか。 ...
思想・学問

家屋

民主党代表選の決着とともに、猛暑は終わりを告げました。 ここ数日、朝夕は肌寒いほどです。 日本の家屋は夏をしのぎやすいように造られている、とはよく聞くことです。 裏を返せば、寒さには弱いということでしょうねぇ。 障子やら襖やら、紙で外と内を区切ろうというのですから、ずいぶん心細い話です。 現在私はコンクリートで分厚く固められた集合住宅に住んでいるので、冬は暖房がほとんど要らないほど暖かいのですが、夏は冷房なしにはいられません。駅近くに立地しているので、騒音やらプライバシーやらで、窓を開けて涼をとるということは考えられません。  プライバシーといえば、これは訳語がないのですね。 訳語がないということは、わが国ではもともとそういう概念がなく、また、文明開化以降もそのような概念を持つ必要がなかったということでしょうか。 日本家屋の特徴は、部屋と部屋を襖で仕切ること。 つまり大部屋を小さく仕切っただけのことで、開けようと思えば簡単に開けられますし、鍵をかけても素手で破壊できます。 幼児の頃から個室を持つのが当たり前の欧米とは大きな違いです。 「水戸黄門」などでは、旅籠で休むご隠居一行のすぐ隣、...
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