思想・学問 家屋
民主党代表選の決着とともに、猛暑は終わりを告げました。 ここ数日、朝夕は肌寒いほどです。 日本の家屋は夏をしのぎやすいように造られている、とはよく聞くことです。 裏を返せば、寒さには弱いということでしょうねぇ。 障子やら襖やら、紙で外と内を区切ろうというのですから、ずいぶん心細い話です。 現在私はコンクリートで分厚く固められた集合住宅に住んでいるので、冬は暖房がほとんど要らないほど暖かいのですが、夏は冷房なしにはいられません。駅近くに立地しているので、騒音やらプライバシーやらで、窓を開けて涼をとるということは考えられません。 プライバシーといえば、これは訳語がないのですね。 訳語がないということは、わが国ではもともとそういう概念がなく、また、文明開化以降もそのような概念を持つ必要がなかったということでしょうか。 日本家屋の特徴は、部屋と部屋を襖で仕切ること。 つまり大部屋を小さく仕切っただけのことで、開けようと思えば簡単に開けられますし、鍵をかけても素手で破壊できます。 幼児の頃から個室を持つのが当たり前の欧米とは大きな違いです。 「水戸黄門」などでは、旅籠で休むご隠居一行のすぐ隣、...