2010-09

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社会・政治

権力とM

現在、民主党代表=総理大臣の座をめぐって、熾烈な権力闘争が繰り広げられていますね。 こんな実力者同士のガチンコ対決は久しぶりです。 2001年に小泉純一郎が橋本龍太郎を抑えて勝利して以来ではないでしょうか。 その後小泉内閣は五年の長期政権になり、やりたい放題やりつくしました。 あの異様とも思える小泉人気と、数年後にくる民主党フィーバーを見ると、世論の風は簡単に右に吹いたり左に吹いたりするのだな、と空恐ろしくなります。 小沢議員か菅総理かどちらになるかはわかりませんが、この二人のどちらかが、日本の最高権力者になります。 当然のことながら、権力者は合法的に暴力を行使する権限を持ちます。 警察官は警棒を持ち、短銃を所持していますね。 自衛隊は世界でも有数の強力な軍隊です。 陸・海・空については、次のように揶揄されているそうです。  陸上自衛隊「用意周到 動脈硬化」海上自衛隊「伝統墨守 唯我独尊」航空自衛隊「勇猛果敢 支離滅裂」 人間には権力欲というのがあって、これは他人を実力で支配することを望む、というのが本音であろうと思います。 特に男はその傾向が強く、小沢議員の立候補が決まってからの菅総...
思想・学問

今日は9月7日。 7という数字は、洋の東西を問わず、特別な数とされてきました。ラッキー7などと言いますね。 まず西洋。ピュタゴラス学派は、人間は七つの天界の惑星に支配されていると説き、一週間を7日と定めました。キリスト教では、7つの大罪が定められています。これを元にした頭脳明晰な連続殺人犯の狂気を描いた名作「セブン」が製作されました。 次いで東洋。北斗七星が人間の運命を司るとされました。また、諸葛公明は病気平癒に祈祷のために、7×7=49人を選び、7日間、お祈りさせたと聞いています。 そして本朝。歌舞伎の変身は七変化。カラスの子は7つ。7歳までは神のうち。陰陽師安部清明を祀る清明神社には、大きな北斗七星の紋が飾られています。楠正成は七度生まれ変わって朝敵を滅ぼさんと、天に誓いました。お葬式も、初七日、そして四十九日と、7にまつわる法要を営みます。七福神に春の七草。 ざっと思いついただけでも、7が特別な数字であろうことが予想されます。 7は素数ですが、キリスト教社会はかつて神が作った完璧であるべき世界に素数が存在することはおかしいと考え、素数の存在を一部の学者や宗教家を除き、庶民に隠蔽し...
美術

退廃

土曜日に芸大美術館に行き、シャガールの絵に感銘を受けたことは、すでにブログに書きました。 今では何の違和感もない写実から遠く離れたシャガール等の絵画ですが、一時期、ドイツで退廃芸術として迫害されていたことがあります。 ナチは優れた北方民族の芸術は、健康的で分かりやすくあらねばならないと考え、抽象的な芸術を病的退廃として退けたのです。  皮肉なのは退廃芸術論を最初に唱えたのが、ユダヤ人の医者だったことです。 ブダペスト生まれの内科医、マックス・ノルダウは、近代芸術が規格を外れていったのは、急速な近代化による環境の変化のため、多くの芸術家が脳、もしくは眼、あるいは精神の病気に罹ったためだと説きました。そのために精神病患者に絵を描かせ、近代絵画との類似を指摘する念の入れようです。 この説は19世紀末、日本を含む多くの国々でかなり受け入れられたようです。 印象派からダダイズム、シュールレアリスムに至る一連の近代芸術が、多くの伝統的芸術愛好家から蛇蝎のように嫌われていたのでしょうね。  ナチはこの説を援用し、いわゆる近代芸術家は、スラブ人やモンゴロイド等の劣等人種か、そうでなければ精神病だと断じ...
文学

ピーター・パン

子どもは残酷だ、とはよく言われることですね。 新学期を迎えて、小学生の集団登校を見かけますが、一人で三つもランドセルを持っている子がいます。 いじめなのか、あるいは何らかのゲームで負けた罰なのか不明ですが、見ていて気持ちの良いものではありません。 小学生時代、大抵の子は意味もなく虫を殺した経験があるのではないでしょうか。私も蟻を踏みつぶしたりしました。 また、子どもが好むヒーロー物や戦隊物などは、明らかに善とされる側のほうが残虐です。 例えば仮面ライダーでは、ショッカ―と呼ばれる兵隊が大勢出てきますが、仮面ライダーはためらうことなくこれを倒していきます。 ウルトラマンもマジンガーZも敵を殺害することを躊躇しません。 宇宙戦艦ヤマトやガンダムは、まるっきり現実の戦争の焼き直しであり、互いに大量虐殺しあう映像を観て視聴者は喜んでいるわけです。 ヤマトが敵に特攻を行う場面などは、片道分だけの燃料を積んで自殺行為のような沖縄への援軍派遣を試みた戦艦大和とだぶって、まともに観ていられません。 「戦艦大和ノ最期」は壮麗な文語調でこの悲劇を語って見事です。 極めつけが、ピーター・パンでしょうね。 デ...
美術

シャガール

昨日は東京芸術大学美術館に足を運びました。 「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」展です。 シャガールは色彩の魔術師と呼ばれる天才画家ですが、その色彩感覚の鋭敏さは、驚嘆すべきものです。他のロシア・アヴァンギャルドの画家の作品も数多く展示されていましたが、遠目から見ても、シャガールの作品はそこだけスポットライトが当たったかのように、輝いて見えます。 この時期の絵は、ピカソにしてもダリにしても、どこか不思議な構図を持っています。シャガールもご多分にもれません。 しかしなぜか、シャガールの作品は明るく、楽天的な印象を与えます。 こればっかりは持って生まれた資質としか言いようがないものです。 このところ日本美術の展覧会にばかり足を運んでいましたので、久しぶりに見る現代西洋アートは、私に鮮烈な印象を与えました。 じつをいうと、30歳を過ぎるまで、私は日本美術よりも現代西洋アートを好んでいたのです。シャガール (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ) (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)インゴ・F・ヴァルター/ライナー・メッツガータッシェンシャガール―色彩の詩人 (「知の再発見」...
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