2010-10-07

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文学

笛吹き男

グリム兄弟の「ハーメルンの笛吹き男」の話は、子どもの頃に一度は聞きかじり、恐怖に震えたのではないでしょうか。 聖ヨハネ祭の頃、ネズミの大量発生に困っていた村に派手で大きな笛吹き男が現れ、報酬をもらえるならネズミを退治してあげよう、と言い、笛を吹くと村中のネズミが男の後をついていき、川で溺死します。 ところが村人が報酬を支払わなかったところ、翌年の聖ヨハネ祭の日に村に現れて笛を吹くと、村中の子どもたち130人が笛吹き男の後をついていき、二度と戻らなかった、というお話しです。  じつはつい最近までハーメルンでは、この事件が起きたとされる西暦1284年を元年とする暦を使う風習があったそうです。 多分子どもが大量に消えたことは歴史的事実だろう、と多くの研究者が憶測をたくましくしています。 遭難説、戦死説、東方植民説、舞踏病説、など。 私が興味をそそられたのは、当時ヨーロッパで広く知られていたという舞踏病説です。 これはお祭りのときなどに大勢で踊っていると、子どもや若者などが熱狂して忘我状態になり、倒れるまで(ひどい時は死ぬまで)踊り続けたというものです。 聖ヨハネ祭は夜に火をたいて踊ると言いま...
思想・学問

教える

私は大学や研究所で事務職をしてきたので、多くの学者と接しました。 その中で、最も人懐こく、事務職員に親和的だったのは、教育学者です。 多くの教育学者と酒を飲んだり、出張に同行したりしました。 少なくとも私が接した教育学者は例外なく、人懐こかったですね。  面白いことにセクシャル・ハラスメントを起こす学者は大抵教育学者なんですよね。 多分過剰なコミュニケーションを求めて、女子学生を不快にさせるんじゃないでしょうか。 ある著名な教育学者は、陰徳ということをよく言っていました。 古い中国の書物「淮南子」に、陰徳有る者は必ず陽報有り、という文言があるそうです。 陰で人知れず善行をなし、褒美や名誉を求めないでいれば、本人が求めなくても必ず良いことがある、というほどの意です。 ルソーの「エミール」にも同じようなことが書かれていると聞きました。 じつは教育学の大先生(当時私が勤めていた大学の副学長でした)の京都大学への出張に同行したとき、旅費規程上は大先生はグリーン車に乗れるのですが、とびお君と一緒がいい、と言って普通指定席に並んで座り、東京から京都まで、延々話を聞いたのです。(おやじギャグを笑いな...
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