2010-10-12

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映画

フェーズ6

今年4月にロードショー公開された映画「フェーズ6」をDVDで観ました。 フェーズ6とは感染症が世界的に流行し、人類に危機が訪れる状況を意味する段階のことです。 感染すれば致死率100%のウィルスが大流行し、感染していない兄弟とそれぞれの恋人4人が、兄弟が毎夏訪れていたという思い出のビーチを目指して何日も車を走らせるロードムーヴィーです。  計画では、閉鎖されたホテルにこもってウィルスが死に絶えるのを待とう、ということですが、事実上は思い出のビーチに死にに行くというのが本当でしょう。 途中、何人かの生存者に会いますが、みな絶望してニヒリズムに襲われています。 そして旅をともにする4人も、全員がビーチにたどりつけるわけではありません。 感染が知られれば、置き去りにするまでです。 感染した他人を銃で脅して車から降ろし、置き去りにしながら、おのれが感染したとわかると連れて行ってくれと哀願する様は、人間の生きたいという本能を描いて見事です。  感染症パニック映画でありながら、映像の趣は淡々とした旅情あふれるロードムーヴィーに仕上がっており、ショッキングなシーンが苦手な向きにはお勧めです。 娯楽作...
思想・学問

ちょんまげ

昨夜「水戸黄門」の新シリーズを見ていて、ずいぶん太くて立派なちょんまげだなあと不思議に思いました。幕末の侍の写真を見ると、頼りないほどまげが細く、さかやきの部分が広いんですよねぇ。黒澤明の「影武者」なんかは、不自然なほど細いまげでしたが、きっと実際は現代人が思うより細かったんじゃないでしょうか。時代劇のまげが立派に過ぎるんだろうと思います。歌舞伎の鬘の影響ですかねぇ。いずれにしろ、文明開化とともに、日本人はちょんまげを捨て、お相撲さん以外はざんばら髪へと移行しました。お隣、李氏朝鮮においても、日清戦争後、日本が朝鮮最初の憲法と言われる洪範十四条を押しつけて、断髪令が施行されました。日本とは違った、伸びるに任せた長い髪を束ねて髷を結っていたのを、西洋風の髪型にしろ、というわけです。日本において、侍は廃刀令には激しく反発しましたが、ざんばら髪はわが国ではそんなに反対されませんでした。しかし李氏朝鮮においては、断髪令は強烈な抵抗にあいます。私の髪を切るならまず首を切れ、と叫んだ学者がいたとか。さらには髪を切ったことを恥じて自殺する者が後を絶たなかったとか。身体髪膚これを父母に受く。あえて毀傷...
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