2010-10-14

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文学

ワイセツな俳人

「どうもワイセツだからもう一度生やしてください」 男が見てワイセツなら、女が見たら― と私は慄然として、また口髭を培養した。 俳句界きってのダンディな紳士または好色漢、西東三鬼の自伝的作品「神戸」に見られる記述です。 口髭を剃ったら顔がワイセツだと言うんですから、どれだけ好色な人だったのでしょうね。 恋人が35人いたとか、よく知らない看護師に子どもがほしいから種だけくれと頼まれて実際に父になったとか、にわかには信じがたいエピソードが残っています。 かくし子の 父や蚊の声 来たり去る 前述のエピソードを知った上で想像すると、怖いですねぇ。 恋猫と 語る女は 憎むべし 憎むべしだなんて、お上手。猫好きな女とも関係していたようです。 中年や 遠くにもれる 夜の桃 なんとも香り高い、エロティックな句ですねぇ。いい年をしても、女色は止められなかったようです。 趣をがらりと変えて、 水枕 ガバリと寒い 海がある 西東三鬼自ら、この句を得たことで俳句の眼を開いた、と言った句です。 高熱の中、うなされながらひらめいた句というだけあって、どこか不気味な、異界へ通じるような海の迫力が感じられます。 海に関...
社会・政治

仙谷官房長官の答弁

今国会予算委員会における仙谷官房長官の活躍は目を見張るものがありますね。 総理大臣への質問にもさっと手を挙げて颯爽と答えたり。 怒鳴ってみたり、情に訴えたり、質問者に逆に質問してみせたり。 元弁護士で、ディベートの達人だったとか。  ディベートの達人といえば、海部元総理を思い出します。 元総理は、早稲田大学雄弁会時代、海部の前に海部なし、海部の後に海部なし、とまで言われたディベートの名手だったそうです。  ディベートというのはおのれの思想信条に関係なく、与えられた立場に立って白を黒と言いくるめるような一種のゲームです。 だから海部元総理の言葉にも、仙谷官房長官の発言にも、弁舌こそ爽やかですが、説得力がないのでしょう。 一方鈍牛とかあーうー宰相とか言われた大平元総理は、弁論術はまるでダメでしたが、発言をテープ起こしして、あーとかうーとか言うのを削除すれば、直しようがない完璧な文章になっていたそうです。 考えながらしゃべるから、あーとかうーが入っちゃったんでしょうね。 小泉元総理は言い切りの断定口調で人気を博しました。 自分に抵抗する勢力は全て抵抗勢力だ、とか、イラクのどこが危険な地域なん...
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