2010-11

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映画

インべージョン

昨夜はニコール・キッドマン主演の「インべージョン」を鑑賞しました。 スペースシャトルが地球への帰還の途中、大気圏内で爆発し、その破片が全世界に散らばります。 その破片に、怖ろしいウィルスが付着しており、世界中に感染者を出します。 感染すると、睡眠中にウィルスが人体を乗っ取り、ほとんど感情のない、しかし記憶は維持したままの別人に変化してしまいます。 感染した場合、発症を防ぐのは眠らないこと。 レム睡眠時にウィルスは爆発的に増殖するからです。  ニコール・キッドマン演じる精神科医が、抗体を持っているらしい息子を守るため、奮闘します。 しかしその怖ろしい地球外ウィルスは、奇妙な副産物をもたらします。 紛争や犯罪が激減するのです。 感染した人々は、完全に平等で、争うことのない性質に変化するのです。 親兄弟も夫婦も他人も、平等に扱うし、宗教の対立もなくなる代わりに感情や個性を失うのです。 世界から争いがなくなるのは、人間が人間であることを止めたときだ、という外交官がパーティーで発した言葉が暗示的です。 ストーリーは面白いのですが、見せ方が退屈です。 パニック・ホラーなのかアクションなのか、あるい...
思想・学問

老ける

年齢に対する認知というのが、時代とともにずいぶん変化してきているように思います。 「敦盛」では、人間五十年と謡われます。 五十が寿命としたら、40代はもう老人。 昭和初期の雑誌に40代後半の谷崎潤一郎のことを谷崎翁と記していて、びっくりしたことがあります。 近頃では、アラフォーなどと言って、40歳はまだまだ若い、という風潮です。 しかし世界で最も貧しい国の一つとされるシエラレオネでは、平均寿命はわずか42歳だそうです。 学生の頃は、4月が来れば学年が一つ上がり、小学校から中学校、高校、大学とそれは続き、自己の年齢に対する違和感はありません。 しかし社会人になると、個人差が出てきます。 好きな仕事をしてストレスの少ない人は若々しく、食うために嫌いな仕事を必死で続ければ、老けこむのも早いでしょう。 また、好きな仕事でも、漫画家や力士などの過酷な労働環境にあっては、平均寿命を維持するのは困難です。 社会人は部下を持ったり、役職が付いたりすると、そういう年になったんだなあ、と実感します。 結婚したり子どもができたり、また自分の子どもが結婚したりすれば、いやでもおのれの年齢を感じるでしょう。 し...
映画

戦慄迷宮

寒い夜、ますます凍えるホラーを観ました。 「戦慄迷宮」です。 Jホラーの鬼才、清水崇監督の手による作品です。 「呪怨」シリーズのような分かりやすい恐怖を追求した映画を期待すると肩透かしを食います。 十年前、少年少女5人が閉園後のお化け屋敷に忍び込みます。 そのとき、一人の少女ユキが行方不明になってしまいます。 十年たって、突然、その少女が成長した姿で現れます。 当時の仲間たちはユキを受け入れますが、ユキは発作を起こして倒れてしまいます。 ユキを病院に運びますが、病院は十年前のお化け屋敷と繋がっていたのです。 時空の歪み、ユキ失踪の謎、そして新たに起こる悲劇。 アマゾンでの評価は最低でしたが、ホラーではなく、幻想美と幼い頃へのノスタルジーを楽しむ映画と知れば、自ずと評価は違ってくるでしょう。 私はなかなかの出来と見ました。 戦慄迷宮 スタンダード・エディション 柳楽優弥,蓮佛美沙子,勝地涼,前田愛,水野絵梨奈角川エンタテインメント呪怨 劇場版 デラックス版 清水崇ジェネオン エンタテインメント呪怨 2 劇場版 デラックス版 酒井法子,新山千春,堀江慶,市川由衣,葛山信吾ジェネオン エンタ...
仕事

休みたいなら辞めろ

社員全員が休日返上で働く企業だから成長できるし給料も上がる。たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない。 日本電産の永守社長の発言です。 社員全員が休日返上で働かなければ成長しないのだとしたら、ずいぶん生産性が低いですねぇ。 私には無能自慢をしているようにしか思えません。 休みたいなら辞めろ、とも言ったとか。 これでは病人も出るし過労死もでるはずです。 この社長さん本人はそういう気迫で休日も休まず働いてきたのでしょう。 しかし世の中、そんなに丈夫な人ばかりではありません。 働けば必ず疲労するし、疲労したら休まなければ体が持ちません。 結果的に社員が病人だらけになったら、会社が傾くし、その前にばたばた辞めていき、会社は傾くでしょう。 頑丈な人は体力が弱い人の気持ちが分からず、気合が足りないとかやる気をだせ、とか言います。 生身の人間がそう簡単にやる気を出したりひっこめたりすることは不可能です。 そもそも仕事は生活の糧を得るためのもの。 生活が狂うほど仕事に熱中しては、本末転倒というものです。 というか、そもそも休みも与えなかったらそれは労働基準法違反であり、犯罪です...
精神障害

不老不死

私は友人を二人、自殺で失っています。 一人は私より一つ年上で、精神病患者の自助グループのリーダーを務めていた人です。 タイの女性と付き合っており、結婚話が出ているとかで、一時帰国した彼女を追ってタイに行き、二週間後、帰国したら錯乱状態で即入院。 そのまま精神病院の隔離病棟で亡くなりました。 統合失調症を患っていましたが、薬がよく効いて元気で、頭脳明晰でした。 彼とは酒を飲んだりカラオケ屋で騒いだなかだったのに、どうしてなんでしょう。 もう一人は私より三つ年下の職場の後輩で、とくに持病はありませんでした。 10年も前になりますか。 忙しい年度末決算のさなか、突然無断欠勤し、翌日、警察から連絡があって、某温泉旅館で自殺していたのが見つかったそうです。 彼とは一緒に出張に行ったりした仲だったのに、どうしてなんでしょう。 今日は先に紹介した自助グループのリーダーだった方の命日です。 人間は致死率100%。 放っておいても死ぬものを、わざわざ自分で死ななくても、と思いますが、そういう独特の心理状態に陥ると、自殺ということが、極めて魅力的に思えるのでしょうね。 あらゆる困難や苦痛からの完全なる脱却...
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