2010-11

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思想・学問

大正期

大正期、日本では結婚相手を決めるのは親でした。 しかしそこに、うまい装置が働いていたことを知りました。 男の結婚平均年齢が27歳、女が23歳だというのですが、結婚式を挙げたときの平均は男が25歳、女が21歳と、結婚年齢よりも2年も早いのです。 つまり、今北欧などでみられるお試し婚が行われていたというのです。 スウェーデンではお試し婚をサムボと呼び、法律的に保護され、圧倒的多数のカップルは1年程度のサムボを経て、お互いのことをよく知ったうえで婚姻届を出すそうです。 これはもちろん、相性や生活ぶりを見極めるためです。 一方日本でかつて行われていたお試し期間は、妊娠能力があるか、農作業などの重労働に耐えれるか、夫や舅、姑に従順か、などを夫の側から妻として不足がないかを見定めるためのものであったようです。 当時の人々はこれを足入れ婚と呼んだそうです。 妻のほうから正式な結婚を拒絶することは難しかったでしょうから、言わば妻としての使用価値があるかどうかを見るもので、夫側に都合よくできていますね。 大正元年が1912年、今年が2010年ですから、約100年前のことです。 そんなに大昔ではありません...
思想・学問

基本的人権

私は以前から、憲法改正について、ある疑問を抱いてきました。 憲法を改正するには国会で3分の2以上多数を得て発議し、国民投票で過半数を得なければならない、ということが書いてありますが、新憲法は天皇が公布する、という条文を問題視する意見を聞いたことがありません。 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。 憲法96条2項です。 そうすると、天皇制を廃止する、もしくは天皇は国事行為を行わない、とする改正は不可能だということでしょうか。 理屈で考えると、まず、改正した憲法は内閣総理大臣が公布する、と改正して天皇が公布し、しかる後、天皇制を廃止すると改正した新々憲法を内閣総理大臣が公布する、ということになるんでしょうか。 二度手間ですね。 なんだかややこしい話です。 私は、天皇に基本的人権を付与する憲法改正を行わなければならない、と考えています。 選挙権や被選挙権、職業選択の自由、言論の自由、移動の自由などを国民と同様に与えるのです。  国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵...
精神障害

光トポグラフィー:精神科の新しい検査

最近、精神病の診断に、光トポグラフィー検査というのが使われるようになったことを知りました。 従来、統合失調症であれ、うつ病であれ、双極性障害(躁うつ病)であれ、医師の問診によることが多く、内臓の病気のように血液検査などの客観的な数値を見ることはありませんでした。 これが客観的に数値化できるとなると、早期発見にもつながるし、誤診を防ぐことも可能かと思います。 大脳を使ったときに脳の血液量がどのように変化するかを近赤外光を頭部にあてて観察するそうです。 例えば、「い」で始まる言葉を思いつくまま言ってください、と患者に命じます。 「い」で始まる単語を考えると、大脳が活発に働きます。 すると、通常、以下のような血流が見られるそうです。 ●健常者:課題が始まると大脳がすぐに反応して血液量が急増。課題に答えている間中、血液量は高いレベルを維持する。 ●うつ病:すぐに反応するものの、血液量はあまり増えない。 ●躁うつ病:課題が始まってからも血液量がなかなか増えない。 ●統合失調症:血液量が十分に増えない、増加、減少のタイミングが良くない。 東京大学医学部附属病院ではこの検査を今年の2月から開始し、う...
文学

おはなし

私は幼いころから、おはなしに接することを、大きな喜びとしてきました。 絵本を読み聞かせてもらうことに始まり、テレビの子ども向けアニメ、さらには漫画や児童文学、長じて文学や映画・舞台芸術など。 あらゆる形態の物語に接して思うのは、物語は素朴さを失ってしまったのかな、ということです。 神話や恋物語、怪談などは、浮世離れした、いわば面白いだけ、美しいだけのものでした。 それが生きる苦悩や現実社会の矛盾をテーマにする物語が主流となり、むしろそういう物のほうが上等であるかのような風潮になりました。 私は作り物めいたホラ話が好きなので、浮世離れしたお話しが復権すればいいのにな、と思います。 古く、平安中期の「蜻蛉日記」に、次の一文が見えます。 世の中におほかるものがたりのはしなどをみれば、世におほかるそらごとだにあり(後略) 世の中で流行している物語を読むと、事実とは思えない絵空事ばかりだ、と嘆いています。 ここから、著者は現実の結婚生活の困難、例えば夫の浮気やそれに伴う嫉妬、それに肉親との死別の悲しみなど、日記という形をとったリアリズムの私小説と読むことが可能かと思います。 この日記文学が成立し...
社会・政治

守秘義務

テレビをつけると、神戸の海上保安庁職員が尖閣諸島での中国漁船衝突事件の映像を流した事件の報道でもちきりです。 しかし、私は疑問を持ちます。 あの映像は守るべき秘密なんでしょうか。 あれは中国漁船が日本の海上保安庁の船に故意にぶつかってきた事実であり、公開によって日本の国益を損なうとは思えません。 例えば守るべき秘密とは、日本政府が秘かに核兵器や生物化学兵器を開発していたとか、国民の個人情報とかがそれにあたり、現実に起きた事件を隠すことは、そもそも不可能だし、むしろそれを公開することが日本の国益にかなうように思います。 9.11テロの映像はあっという間に世界をかけめぐりました。 今回の事案が秘密なら、9.11テロの映像も秘密なのではないでしょうか。 もし今回の映像を秘密とするなら、映像を公開するぞと中国を脅したかったか、中国が怒ると困るから秘しておきたかったか、どっちかだと思います。 しかし民主党政府の動きを見ていると、そのような高度な政治判断は無く、なんとなく隠したかったのに、流出されちゃって腹が立つから犯人を罰しようとしているようにしか見えません。 情報公開ということに関しては、近年...
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