2011-01-13

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思想・学問

儀式

日本で大人になるということは、どことなく曖昧な感じがしますね。 それというのも、日本では、大学に進んでも、就職しても、実家に住み続ける人が多いからです。 国によって様々な事情があるのでしょうが、例えば米国などでは、就職しても親元にいるというのは、異様なこととされているようです。 いわば親元を離れるということが、大人になる儀式ということでしょう。  ある社会学者が、日米の大学生にアンケート調査を行いました。 大人として認められる条件を問うものです。 米国はシンプルでした。 仕事をして社会に貢献すること、家事などの家庭生活に貢献すること、教会などの地域社会に貢献すること、この三つです。 日本ではこの三つのほかに、親の面倒をみるだとか、ご近所付き合いをするだとか、親族としての役割を果たすことだとか、色々とややこしい条件をつけています。 これは親と同居するかもしくは近所に住むことが必要であり、ここいらあたりに就職しても親元を離れないことを当然視する理由があるかと思います。 また、同じ学者の調査によると、米国の教育においては親元を近い将来離れることを前提にカリキュラムが組まれており、その際一個の...
思想・学問

共感覚

共感覚というものをご存知でしょうか。 通常の感覚の他に、別の感覚を感じてしまうことです。 例えば文字に色がついて見えたり、絵を観ると音楽が聞こえたり、食感に形を感じたりすることで、これは極めて鮮烈に感じるそうです。 多くは子どもの頃に自分は他人とは違う感覚を有しているらしい、と気付き、隠そうとする、とのことです。 精神疾患や知的障害と異なり、日常生活に不便は感じないため、障害とは見なされず、病院を訪れる者はまれだということです。 卑近な例でいえば、女性たちの声援を黄色い声などと呼びますが、共感覚者は比喩的にではなく、実際の知覚として、その声を聞くと黄色が見えてしまう、ということです。 有名人では、宮沢賢治や、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アルチュール・ランボーなどが知られています。  ランボーに「母音」というソネットがあります。  A は黒、E は白、 I は赤、U は緑、O はブルー  母音たちよ、何時の日か汝らの出生の秘密を語ろう  A は黒いコルセット、悪臭に誘われて飛び回る  銀蝿が群がって毛むくじゃら そのさまは深淵の入江のようだ  E は靄と天幕の爛漫さ、とがった氷の槍  白衣...
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