2011-01

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社会・政治

大風呂敷

昨日は菅総理の所信表明演説がありましたね。 さすがに幾多の修羅場をくぐり抜けてきた大政治家だけあって、じつに立派な演説でした。 私は非常に感銘を受けました。 社会保障について、与野党が党派を超えて討議と合意形成を進めるべき、とおっしゃっていました。 まったくそのとおり。 我が意を得たり。 しかし民主党が野党のころ、頑強に自民党の呼びかけを拒否し、反対のための反対を貫いたのは、他ならぬ菅総理でした。 TPPについて、自民党は、3月中に党の賛否をはっきりさせる意向を明らかにしている、とおっしゃいました。 では民主党はいつ、どういう方向で賛否をはっきりさせるのでしょうか。 よその党や那覇地検などの役所に責任を押し付けるのは菅総理の得意技とみえます。 『国民の知る権利』の強化を図る、とは驚きました。 海上保安庁の監視船に中国の漁船が体当たりしてきた映像をひた隠しにしたのは、民主党執行部。 そのせいで海上保安庁の優秀な職員が一人職を失いました。 仙谷前官房長官は、犯罪行為、と断じていましたが、それは民主党執行部が作った犯罪と言うほかありません。 語るに落ちるとはこのことです。 政権を取る前、民主...
文学

屍鬼

最近インフルエンザが猛威をふるっているそうですね。 私は五年前インフルエンザにかかり、大変な思いをしたことから、その後毎年11月に予防接種を受けるようにしており、今のところ健康です。 インフルエンザに限らず、高熱が出ると、意識がおかしくなって、幻覚を見たり幻聴を聞いたり悪夢にうなされたりしますね。 私は繰り返し、吸血鬼の幻覚に悩まされました。 吸血鬼といっても、ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」のような、吸血鬼でござい、という格好をしているわけではありません。 見た目は全く普通のおっさんやおばさん、にいちゃん、ねえちゃんが、病気の私を心配するようにベッドに近づいてきて、いきなりガブッとくるわけです。 敵だと思いもしなかった相手に攻撃されることほど怖ろしいことはありません。 インフルエンザから回復して、シンクロニシティ(必然性のある偶然、共時性ともいう)を感じる出来事がありました。 読もうと思って買っておいた長いホラー小説を回復してから読んだら、まるで私が見た幻覚とそっくりなのです。 その小説は、「屍鬼」と言います。 ある小さな村に洋館が建ち、ある一家が引っ越してきたことから、事件は発生...
社会・政治

異動拒否

横須賀市役所で、昨年4月1日付けで窓口サービス課から港湾総務課へ異動を命じられた40歳の主任が、命令を無視して窓口サービス課に出勤し続け、昨年12月に停職一カ月の処分を受けたそうですね。  サラリーマンから見ると信じられない行動ですが、なんと停職明けの今日、性懲りもなく窓口サービス課に出勤し、港湾総務課に出勤するよう説得していた人事課長が転倒してけがをする、という事件があったとか。 説得は会議室で行っていたとのことで、何があったかは不明ですが、主任が暴力をふるったのだとすれば、言語道断、懲戒免職にすべきでしょう。 4月1日に異動の辞令を受けながら、12月に停職一カ月の処分をくだすまで、8カ月もの間、主任は何をしていたのでしょうね。 元の部署の管理職や異動先の管理職、さらには市長は何をしていたのでしょうね。 不思議です。 なんでも、窓口サービス課から港湾総務課に異動すると、評価が下がるから嫌だ、と言っていたとか。 駄々っ子ですね。 異動命令に従わないほうがはるかに評価が下がることぐらい、分からなかったんでしょうか。 私の職場では、以前、50代の女性係長が、不本意な人事異動に遭い、4月1日...
思想・学問

ノスタルジア

ノスタルジアというと、郷愁とか、過去を懐かしむとかいう意味で使われますが、元々は精神病を表わす言葉だったそうです。 スイスの精神科医が、異国の前線で戦う兵士たちに蔓延した、抑うつや悲哀感をともなう症状で、これを説明するために、造語をしたそうです。 2つのギリシャ語、「nostos」:帰郷、および「algos」:心の痛み、を基にして造った合成語で、「故郷へ戻りたいと願うが、二度と目にすることが叶わないかも知れないという恐れを伴う病人の心の痛み」というのがその定義です。 しかし今では、ノスタルジアを精神病の一つとして使うことはありませんね。 多くは中高年が若かりし頃の流行りや風俗にノスタルジアを感じること。 しかし近頃、「三丁目の夕日」とか、横浜ラーメン博物館とか、昭和30年代に特化したノスタルジアを国民総出で感じているように思います。 言わば、集団的ノスタルジア。 自分が生まれる前の時代にノスタルジアを感じるというのは、本や映像でしか知らないわけですから、当然理想化が起きているものと想像できます。 歴史学者や歴史オタク、あるいは古典文学者などは、その最たるものではないでしょうか。 司馬遼...
文学

陽射し

今日は昨日とはうってかわって冷たい北風が吹いています。 惰弱な私は北風を嫌って、家に閉じこもっています。 そうは言っても、朝夕に日が伸びているのを感じ、冷たい空気のなかにも陽射しが強くなってきているのを実感します。 古来、わが国では花を待つ歌が詠まれてきました。 春を待ち焦がれる気持ちは、暖房が行き届かない時代には現代よりもつよかったことでしょう。 まして日本家屋は夏を快適に過ごせるように考えられてできています。 冬は隙間風が吹いてさぞ寒かったことでしょう。 私の実家は木造二階建ての古い家。 コンクリートで固めた現在住まうマンションに引っ越して、冬の暖かいのに驚きました。  朝夕に 花待つころは思ひ寝の 夢のうちにぞ 咲きはじめける     千載和歌集に見られる崇徳院の歌です。 花が咲くのを待つ思いが強くて、夢のなかで花が咲き始めた、という切ない思いを優美に詠んだものです。 今の私が花を待つ気持ちと、平安の昔に崇徳院が待った気持ちとでは、違いがあるように思うかもしれませんが、そうではないと思っています。 わがくにびとが花を待つ気持ちは、昔も今も変わらぬ、祈りのようなものです。 過去から...
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