2011-01

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思想・学問

恋愛は利己的?

某有名女子大学の心理学の講義で、恋愛は本質的に利己的である、という命題についての討論が行われたそうです。 冒頭、この命題の是非について尋ねたところ、是とする者が9割、非とする者が1割だったとか。 この討論に参加した女子大生の圧倒的多数が恋愛は本質的に利己的である、と感じていたわけです。 好きになるのも自分の都合、告白するのも自分の都合、プレゼントを贈るのも相手に好かれたいという自分の都合、自己犠牲的な行動にでるのも相手に好かれたいという自分の都合。 すべての行動が自分の利益にかなうかどうかで行われている、というわけです。 なんか、元も子もないというか、ずいぶん冷めちゃってますねぇ。 若い女子大生ならもう少し恋愛に夢や希望を持っても良さそうなものですが。 この論法を使うと、あらゆる行為が利己的になっちゃうんですよねぇ。 キリストが磔になったのも、己の信念を貫きたい、という自分の都合。 特攻隊員が志願したのも自国の戦局を有利にしたいということと、英霊として祀られたいという自分の都合。 自殺するのも憂き世から逃れたいという自分の都合。 でもこれ、なんか違和感を感じます。 わずかでも利己的な感...
思想・学問

儀式

日本で大人になるということは、どことなく曖昧な感じがしますね。 それというのも、日本では、大学に進んでも、就職しても、実家に住み続ける人が多いからです。 国によって様々な事情があるのでしょうが、例えば米国などでは、就職しても親元にいるというのは、異様なこととされているようです。 いわば親元を離れるということが、大人になる儀式ということでしょう。  ある社会学者が、日米の大学生にアンケート調査を行いました。 大人として認められる条件を問うものです。 米国はシンプルでした。 仕事をして社会に貢献すること、家事などの家庭生活に貢献すること、教会などの地域社会に貢献すること、この三つです。 日本ではこの三つのほかに、親の面倒をみるだとか、ご近所付き合いをするだとか、親族としての役割を果たすことだとか、色々とややこしい条件をつけています。 これは親と同居するかもしくは近所に住むことが必要であり、ここいらあたりに就職しても親元を離れないことを当然視する理由があるかと思います。 また、同じ学者の調査によると、米国の教育においては親元を近い将来離れることを前提にカリキュラムが組まれており、その際一個の...
思想・学問

共感覚

共感覚というものをご存知でしょうか。 通常の感覚の他に、別の感覚を感じてしまうことです。 例えば文字に色がついて見えたり、絵を観ると音楽が聞こえたり、食感に形を感じたりすることで、これは極めて鮮烈に感じるそうです。 多くは子どもの頃に自分は他人とは違う感覚を有しているらしい、と気付き、隠そうとする、とのことです。 精神疾患や知的障害と異なり、日常生活に不便は感じないため、障害とは見なされず、病院を訪れる者はまれだということです。 卑近な例でいえば、女性たちの声援を黄色い声などと呼びますが、共感覚者は比喩的にではなく、実際の知覚として、その声を聞くと黄色が見えてしまう、ということです。 有名人では、宮沢賢治や、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アルチュール・ランボーなどが知られています。  ランボーに「母音」というソネットがあります。  A は黒、E は白、 I は赤、U は緑、O はブルー  母音たちよ、何時の日か汝らの出生の秘密を語ろう  A は黒いコルセット、悪臭に誘われて飛び回る  銀蝿が群がって毛むくじゃら そのさまは深淵の入江のようだ  E は靄と天幕の爛漫さ、とがった氷の槍  白衣...
社会・政治

させていただきます規制法

最近巷で溢れかえっている言葉に、させていただく、がありますね。 鳩山前総理はじめ民主党のお歴々がこれを連発して辟易したことは、以前このブログにも書きました。 言葉は生き物で、時代とともに変化していく、と言われます。 それはそうなのでしょうが、あまりにも急激な変化によって、奇妙な言い回しに違和感を持たない世代と不快に感じる世代とで摩擦を起こすようでは、自然な変化とは言えないでしょう。 ら抜き言葉はもはや市民権を得た感がありますが、私はこれにも強い違和感を覚えます。  しかしなんといっても、現代の日本語で最も奇妙なのはさせていただく、の多用でしょう。 本来、させていただくは、目上の人が目下の人に対して使う謙譲表現で、例えば社長が会議の議長を務める場合、「議長をつとめさせていただきます」などと言いますね。 これは一番偉い社長だけど、部下の気持ちを汲んで、あえてへりくだって言うわけです。 一方、その会議で、係長が「私が議長を務めさせていただきます」と言えば、それは何が何でも俺が議長をやるんだ、文句は言わさん、というほどの、強い意志を示す言葉になります。 つまり目下の人が目上の人に対して謙譲表現...
映画

トワイライト・シンドローム

昨夜はなんだか懐かしいようなDVDを観ました。  酒井若菜主演の「トワイライト・シンドローム」です。 ジャンルは学園ホラーということになるんでしょうねぇ。 だけどちっとも怖くありません。 人も死なないし、血も流れません。 幽霊は登場しますが、幼馴染だったりします。 70年代から80年代にかけて人気を博したNHK少年ドラマシリーズを観るような、ジュヴナイルを読むような、メランコリックな切なさが漂います。 酒井若菜演じる女子高生とその友達とで交霊術を行ったことから波乱が起きます。 女子高生4人で夜中の学校のプールに忍び込んではしゃいだり、二枚目の中学生時代の同級生との淡い恋があったり、ホラーというより青春映画と言ったほうがちかいでしょう。  酒井若菜が初々しく、「木更津キャッツ・アイ」で見せたお馬鹿キャラとは一線を画しています。 けっこう演技派なんですね。 もう30過ぎですからグラビアはやらないのでしょうけれど、この映画にはグラビアアイドル全盛時代の彼女の水着シーンがあざとく挿入されています。 まあたまにはこういう甘ったるいホラーを観るのもよいでしょう。トワイライトシンドローム~卒業~ 酒...
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