2011-02-01

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思想・学問

断絶

少子高齢化が進む現代日本において、年金・医療などの福祉政策に強い関心が集まっていますね。 逃げ切れる世代である現代の高齢者は少しでも豊かになりたいし、逃げ切ることが難しい中年世代はせめて今と同じ程度の年金がほしいと考え、若者は遠い将来のことに希望を見出せないでいます。 最近の近現代史の研究の流行に、福祉国家の源流は太平洋戦争中の厚生行政にあった、と見る見方があるようです。 私たちは小中学校の歴史の授業で、8月15日を境に大日本帝国は崩壊し、民主主義と平和を掲げる日本国が生まれ、両者の間には深い溝があるかのように教わりました。 しかし、そんなことがあるはずもありません。 昨日まで鬼畜米英だとか天皇陛下万歳とか言っていた日本人が、たかが戦に敗れた程度のことで、がらりと違う人間に変身するなんて、あり得ないことです。 東條内閣の商工大臣だった岸信介氏は、戦後、総理大臣として強いリーダーシップを発揮しました。 岸元総理の考える日本社会のあるべき姿は、東條内閣の閣僚であったときも、自ら内閣を組織したときも、それほど変化はしていなかったでしょう。 さて、そこで、なぜ総力戦の間只中に、帝国政府は厚生省...
社会・政治

議員であり被告であり

今朝の新聞やニュースでは小沢一郎議員が強制起訴された一件が大きく取り扱われていました。 強制起訴されることは前から決まっていたことなのに、なんだか小沢議員がお亡くなりになったかのようなはしゃぎぶりですね。 議員であり被告でもある今の彼をなんと呼べばよいでしょう。 新聞はほとんど小沢被告と記していました。 私はあえて、長幼の序を重んじ、過去の彼の活躍ぶりに鑑みて、小沢議員とお呼びしましょう。 良かれ悪しかれ小沢議員はこの二十年、日本政治の中枢で活躍する主要プレイヤーであり続けましたね。 小泉フィーバーのときは陰が薄かったですが、菅総理と激しく民主党代表を争ったり、今までは陰にいて政権を操ることが得意だったようですが、あの代表選で初めて小沢議員自らが総理を目指す姿を見せましたね。 しかし自民党幹事長時代のような迫力はすでになく、なんだかもう終わりかけてる政治家が必死で過去の実績なんかアピールしちゃって、あわれを誘いました。 海部内閣の後とか、本気で総理を目指せばなれたと思いますが、師匠直伝の院政がお好きのようです。 しかし師匠は総理を辞めて院政を始めましたが、小沢議員は総理を経験していませ...
映画

セッション9

昨夜はサイコ・サスペンス、「セッション9」を鑑賞しました。  廃墟と化した巨大精神病院。 文化財に指定されたため、売却も取り壊しもできず、リフォームして市庁舎にすることになり、アスベスト処理業者5人が建物と悪戦苦闘します。 かつて精神病院で行われた人権を無視した治療に苦しめられた患者たちの気配が濃厚に漂います。 病院で作業をするうち、ある者は多重人格の患者を診察した様子を録音したテープを聞くことにのめりこみ、さぼってばかりいます。 壁の裏から大量のコインを見つけ、仲間にみつからないよう夜中にとりにくる男。 妻を殴ったため、家に入れてもらえずにモーテル暮らしを続けるリーダー。 リーダーの相棒でありながら、情緒不安定なリーダーを排除しようとするサブリーダー。 リーダーの甥でアルバイトの少年は暗所恐怖症です。 心霊ホラーっぽい映像が続きますが、この映画に超自然的な要素はありません。 壊れやすい人間精神の危うさがスリリングに描かれ、見事です。 あまり期待しないで観たのですが、なかなかの佳作です。 タイトルは多重人格の患者と精神科医との診察=セッションのテープが9本存在することから付けられていま...
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