2011-02

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映画

鶏小屋

昨夜、スペインで実際に起こった虐待事件を元にした「鶏小屋」を観ました。  ドラッグや性逸脱、暴力などの問題行動のある5人の少年少女が山奥にある民間の矯正施設に送られます。 ここがじつにひどいのです。 スパルタ式というか、ちょっとでも問題があると見なすや殴るはけるは、布を頭に被せて水をかけ、窒息寸前に追い込むは、逆さづりにして水槽に頭を沈めるは。 日本で言えば戸塚ヨットスクールみたいな感じですかね。 そこの女所長が不良少年を蛇蝎のごとく嫌悪しており、どうやらそれは過去所長の息子を事故死させたのが不良少年だったかららしいのですが、もはやドSの女王様です。 そこで5人は脱走を企て、一人だけが成功して当局に通報、所長以下職員は逮捕されます。 そこでやれやれ、と思ったら、話は終わりではありません。 民間の矯正施設に送り込まれるくらいですから、少年少女の親たちはいずれも裕福。 彼らは親元に戻っても秘かにつるみ、矯正施設で目覚めた暴力への親和性を発揮し始めるところで映画は終わります。 要するに虐待の連鎖。 幼児虐待でなくても、また、親からの暴力でなくても、日常的に暴力を受けた経験があると、他人へ暴力...
社会・政治

昭和

1975年、昭和天皇は米国を訪問されました。 そのときの米国人の反応は、なかなか興味深いものです。 最も多かったのは、まだ生きていたのか、というものだったそうです。 30年前はヒトラーやムッソリーニと並んで、最も憎らしい敵国の指導者だった人物が、今なおその地位にあって、何の責めも受けていないことは、驚嘆すべき事実であったのでしょう。 そしてもう一つ、記者会見で、戦前と戦後で日本人の価値観はどう変化したかを問われ、基本的には何も変わっていない、と答えたことが、米国人の驚愕を増したそうです。 軍国主義の奴隷であったはずの日本人は、戦後、連合国によって解放され、民主化したはずでしたが、当の日本国民の象徴が戦前も戦後も変わりは無いと言ったのだから、連合国側に立って戦った人々は浮かばれないでしょう。 それどころか、変化がないとすれば、チャンスさえあれば再び奇襲攻撃を仕掛けてくるかもしれない、という恐怖を抱いたことでしょう。 終戦直後、米国においても英国においても、7割を超える人々が昭和天皇を処刑すべきだと考えていました。 しかし天皇を処刑したら日本国民が怒ってちょうど今のイラクのように次から次へ...
文学

村上春樹のふるさと

かつて近代日本文学者は、ふるさとを詠いました。  室生犀星の、 ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたうもの(後略) しかり。 石川啄木の、 ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆくしかり。 田舎から東京に出てきた文学者というものは、良くも悪くもふるさとへの思い入れがたっぷりです。 しかし、マス・メディアの発達によるものか、現代文学者はあまりふるさとを意識しないようです。 その最たる例が村上春樹でしょう。 彼は京都で生まれ西宮で育ち神戸で高校時代をおくった生粋の関西人です。 しかし彼の作品からはその匂いがしません。 そもそも一連の小説群は日本ですらなく、無国籍なものに感じます。 両親が国語教師で、始終日本文学の話をするのに嫌気がさして西洋文学にのめり込んでいたとは言いますが、言葉というものは本来民族や土地に根差したものでしかありえず、バタ臭いのを売りにするのは嫌味ですらあります。 村上春樹のふるさとは、どことも知れぬ無機質な人工世界なのではないでしょうか。 村上春樹という人にまつわる存在の希薄さは、以前このブログでも書きました。 それが海外から高い評価を受け...
社会・政治

エジプトと中国

ここ数週間エジプトで続いたデモは、死傷者を出しながらもムバラク大統領の辞任という形で一区切りつきましたね。 頑固学の博士とまで言われたムバラク氏ですが、引き際は心得ていたようです。 その点、ルーマニアで処刑されたチャウシェスク大統領より大分冷静でしたね。 これからエジプトでどういう政権が生まれるのか、あるいは混乱が続くのか予断を許さない状況ですが、その行方を最も注視しているのはイスラエルでしょう。 もしイスラム原理主義政権が成立すれば、中東の不安定化は避けられず、イスラエルは孤立を深めることになりましょう。 面白いのは、中東から遠く離れた中国で、エジプトのデモとそれに伴う大統領辞任について報道を規制しているらしいことです。 恐らくはあの映像から天安門事件が想起され、当時の怨念を胸に秘めた人々や、貧富の格差解消と言論の自由を求める人々が結託してデモもしくは暴動を起こした場合、容易に抑え込むことができないと中国政府は感じているのでしょう。 天安門事件当時は携帯電話もフェイスブックもツイッターもありませんでした。 テレビカメラを排除すれば情報統制は可能だったわけです。 しかし今、インターネッ...
社会・政治

べろんちょおじさん

先日千葉県警の57歳の警視が、酔っぱらって電車のなかで下半身を露出する、という事件がありました。 その電車は私の最寄の路線だったので、興味深く思いました。 よく裸にコートを羽織って、女子高生などの前で前を開き、べろんちょ、と露出するおじさんがいますが、警視の場合はおもむろに電車内で脱いだようです。 本人は酔っていてよく覚えていないそうですが、摩訶不思議な行動です。 普段から露出願望があったのか、小便でもしたくなったのか知りませんが、警視という高い地位にある57歳の警官にしてはお粗末ですね。 露出好きの男は、女性の反応を見て楽しむ人が多く、女の露出好きはスリルや見られること自体に興奮する、と聞いたことがあります。 中高年女性の前であまり露出しないのは、「ちっちゃいねえ」とか「まあ可愛い」とか言われる恐れがあるからで、それを逆手にとって、動じずにけなせば露出男は退散するようです。 もっとも、いきなりべろんちょされたら、驚いて冷静に対処なんてできないでしょうけど。 酔っぱらって裸になったといえば、草凪剛もそうでしたね。 二十歳かそこらなら武勇伝でしょうが、30越したら格好悪いですね。 まして...
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