2011-05-25

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映画

ヴィタール

不朽の名作「鉄男」及び「鉄男Ⅱ」で、肉体を題材に無機質な美を描き出した塚本晋也監督。 その塚本監督による、愛する者の死とその肉体との会話を静かに謳いあげた「ヴィタール」を鑑賞しました。 交通事故で記憶をなくした医学生、高木。 偶然にも、同じ事故で亡くなった恋人が献体し、その遺体を高木が解剖することになります。 少しずつ記憶を取り戻していく高木。 同時に、中有の闇を彷徨う恋人と過ごす時間を持つようになります。 そしてその時間は、夢のような現のような、もう一つの現実。 今ここに生きてあるのと同様に、リアルなのです。 亡くなった恋人に嫉妬する女子医学生。 しかし美しい思い出でしかない恋人に勝てるはずもありません。 解剖にのめり込む高木。 それを見つめる女子医学生。 肉の塊でしかないはずの遺体が、体が鉄に変化していく男の苦悩を描いた「鉄男」の鉄とだぶります。 身近な者の死を描いた映画では、「息子の部屋」が高い評価を得ていますが、私は涙の押し売りみたいで好きになれませんでした。 しかし「ヴィタール」では、幻想的な映像美で、涙を使わずに身近な者の死が意味するところを突きつけ、それはとても切ない印象...
仕事

肉体労働

今日は肉体労働をしました。 保管期限が切れた書類の廃棄処分です。 毎年きちんと廃棄処分をしていればそれほど大した仕事ではないのですが、シュレッダー車を頼むのは6年ぶりということで、6年の間に随分不要な書類がたまりました。 ドッヂファイルから外してクリップやダブルクリップが付いていればそれも外し、紐で縛ってトラックが停車している物品搬入口に台車に乗せて運ぶわけですが、これがなかなか飽きるのですよ。 もちろん電話番を残して大勢でやるわけですが、慣れない肉体労働で腰がおかしくなるやつ、汗がぽたぽたたれながらタオルもハンカチも持っていないやつ、作業着を忘れて高そうなスーツが汚れるやつ、肉体労働を主にする人々から見たら笑っちゃうような体たらくです。 そういう私も、早くも腕が筋肉痛です。 当日に筋肉痛になるのは、もしかして体が若いのかも。  それはないか、腹出てるし。 物品搬入口と事務室及び文書の倉庫が離れているため、今日は車通勤なのに一万歩に達しました。 こういうことはあんまりありません。  今夜はビールがうまそうです。↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

不完全

またもや福島原発への海水注入中断について、新しいニュースがありましたね。 東京電力は海水注入開始の3時間以上も前に原子力安全保安院に報告していたとか。 そうなると菅総理が報告を受けていないというのは嘘か、あるいは原子力安全保安院が情報を止めたか、どちらかしかありません。 一連の民主党政府の対応を見ていると、いかにも人間というのは不完全な生き物だなと思います。 そういえば1930年代、哲学や文学、物理学などが不完全であるのに対して、数学は完全であり、神の学問だという夢を追った人々がいました。 ヒルベルト派と呼ばれる人たちです。 しかしその夢は、呆気なく崩れ去ることになります。 ゲーテルと言う人が、不完全性定理を発表したからです。第1不完全性定理 自然数論を含む帰納的に記述できる公理系が、ω無矛盾であれば、証明も反証もできない命題が存在する。第2不完全性定理 自然数論を含む帰納的に記述できる公理系が、無矛盾であれば、自身の無矛盾性を証明できない。  ちょっと乱暴ですが、「この文に書かれている事は間違っています」という文があるとします。 この文に書かれている事が正しいと仮定すると、この文は間...
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