2011-05-27

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文学

梅雨

関東地方は今日梅雨入りだそうですね。 例年に比べてずいぶん早い梅雨入りです。 梅雨というのは多分、季節の豊かなわが国において、最も嫌われている時季でしょうね。 じめじめしているし、外出も億劫だし、春の花や夏のホトトギス、秋の月だのといった、その季節を象徴する名物が冴えないんですよねぇ。 紫陽花と雨ですからねぇ。 近代以降はともかく、古典の部類に入る和歌に、紫陽花や梅雨を読んだ歌が極端に少ないというのも、日本人の梅雨嫌いの表れでしょうか。 もっとも梅雨嫌いは日本人に限ったことではなく、ロシア人の奥さんをもらった友人がいるのですが、その奥さん、梅雨を、絶望的な季節と呼んで帰国し、10月まで戻らないそうです。 数少ない梅雨の歌の中から、比較的有名なものを。 「千五百番歌合」から。 夏もなほ 心はつきぬ あぢさゐの よひらの露に 月もすみけり   藤原俊成  夏であっても心が尽き果てるようなあはれを感じさせるものだ、あじさいの花についた露に澄んだ月の光が宿っているのを見ていたら、といったほどの意でしょうか。 あぢさゐの 下葉にすだく 蛍をば 四ひらの数の 添ふかとぞ見る  藤原定家  日が暮れ...
社会・政治

困ったやつ

すんごいですねぇ。 東京電力の海水注入、政府の意向で小一時間中断したという話でしたが、ここにきて現場の所長の判断でじつは海水注入を継続していたとか。 有り得ない二転三転ぶり。 これじゃあ誰も東京電力の発表をまともに受け取らないでしょう。 なんでも所長は本社に楯突く困ったやつで有名だったそうですね。 そんなに楯突いても所長でいられたのですから、理屈の通った反論だったのでしょう。 今回の注水継続は、現場を預かる者としてどうしても中断するわけにはいかなかったからだ、と述べています。 じつは現場の混乱をよそに、上意とばかり、頓珍漢な指示が天から降ってくることはよくあります。 そこで素直に従ってガタガタになることが明らかでも、組織人というのは従うのがルールです。 どうしても従えないと考えた場合、上司を説得して指示を変えてもらうよう働き掛けるわけですが、これがはるか雲の上から降ってきたとなると、途中に説得すべき中間管理職が10人もいたりして、とても時間的に不可能となって、ついには現場が指示を握りつぶす、ということが起こりうるわけです。 昔から直訴はご法度。 肝の据わった先輩など、赤がたっぷり入った...
映画

変態村

フランスのかなりイッチャッテる映画、「変態村」を鑑賞しました。 それにしてもこの邦題、なんとかなりませんかねぇ。 国中をワゴン車でドサ廻りしているイケメン歌手。 クリスマスコンサートに向かう途中、地図にない村に迷い込みます。 車が故障してやむなく近くのペンションに宿泊します。 ペンションの主人、かなり変態です。 イケメン歌手を途中から逃げた女房と思い込み、女装させて犯すは、逃げたといって十字架に縛り付けるは、完全に不条理の世界です。 ペンションの主人と対立する村人たちに助けを求めますが、村人たちは豚をも犯す通人です。 やっぱりイケメン歌手をペンションの主人の女房と認識し、次々犯します。 ハリウッド映画にはない、因習的で不潔なヨーロッパの田舎が、陰惨な雰囲気を盛り上げます。 不条理を描いた映画としては特筆すべきものですが、あまりに奇妙で一般の映画ファンにはお勧めできません。 奇妙で暗い映画がお好きな人はどうぞご覧ください。変態村 ファブリス・ドゥ・ヴェルツ,ロマン・ブロタキングレコード↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
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