2011-07-06

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文学

私は幼い頃から、動物よりも植物よりも無機質な鉱物に魅かれてきました。 そこには絶対の清潔さと、絶対の平安、死にも似た静かな暮らしがあるからです。 それに対して動物も植物も、捕食と光合成の違いはあるにせよ、何かを吸収して、老廃物を吐き出すという行為が必要であり、それはグロテスクな行為でもあり、不潔です。 ドイツ・ロマン派の作家にE.T.Aホフマンと言う人がいて、高校生の頃私はこの人の作品に熱狂しました。 代表作に、「砂男」という不気味な作品があります。 一方、わが国では、安部公房が「砂の女」という有名な作品を残しています。 こちらは実験的な小説で、問題意識がわりとはっきりした小説です。 「砂男」は眠らないでいると砂男が来て目玉をえぐる、という童話を信じた主人公が、大人になってもその恐怖から逃れられず、ついには破滅してしまう話で、目玉をえぐるというモチーフが繰り返し現れます。 私も幼い頃、幽霊や妖怪の存在を固く信じていたので、この小説の恐怖と狂気は、なつかしい世界です。 「砂の女」はどういうわけか砂の下の家に閉じ込められた男が、毎日毎日砂のかき出しをしながらその家の女と暮らす話で、いわゆる...
仕事

神経性下痢

尾籠な話で恐縮ですが、今朝から神経性と思われる下痢をしています。 職場で机に長時間向かっていることが困難です。 理由ははっきりしています。 この二カ月来、担当がはっきりしていなかったある程度ヴォリュームのある仕事を昨夕任されたからです。 阿呆な上司が根回しもせずに二転三転しましたが、やっと根回しを済ませ、私が逃れられない状況を作り上げました。 もっともそれは、私が望んだこと。 四方八方関係各所に話を通してからおれに言え、そしたらやってやる、と大見えを切ったのです。 で、昨夕、今朝と過去の書類などつらつら見ていたら、なんとも憂鬱な気分になってきました。 もともと長く精神障害を患っているため、能力や意欲が落ちてきていますから、しんどいことになるかもしれません。 まあ、やれるだけやって、いよいよ駄目となったら、御免なさいするしかありません。 タイミングを間違え、我慢しちゃうと、また再発して長期休暇ということにもなりかねません。 これからが正念場です。 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
映画

十三人の刺客

昨夜は久しぶりに大型時代劇を鑑賞しました。 「十三人の刺客」です。 将軍の弟で明石藩主は、残虐な暴君で知られていました。 藩主を諌めるため、部下が城門前にて切腹。 しかし将軍は、弟可愛さからか、弟をとがめることはありません。 時の老中は密かに旗本の島田を呼び出し、明石藩主を暗殺するよう命じます。 役所広司演じる島田は、信頼できる侍を集めます。 参謀役に松方弘樹、刀の達人役に伊原剛司、島田の甥に山田孝之、山で拾った身体頑強な山男に伊勢谷友介と、いずれ劣らぬ曲者ぞろい。 一方暴君の明石藩主に稲垣吾朗、その忠実な部下で島田のライバルに市村正親。 互いに謀略のかぎりを尽くして、戦います。 チャンバラシーンは十三人対二百余名。 仕掛けや火薬で翻弄し、暴君側の人数が減ったところで、本格的な切り合いとなります。 チャンバラの迫力もさることながら、暴君を演じた稲垣吾朗の不気味さが際立っています。 気に入らなければ平気で家来を切り殺し、慰み者にするために村の娘をさらって両手両足切り落とし、舌を抜く暴虐ぶり。 しかも飽きたら街道沿いに捨ててしまいます。 自分を狙う暗殺者たちとの戦いに酔いしれ、こんなに面白...
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