2011-07-15

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思想・学問

江戸っ子の酒

時代劇なんかを見ていると、そう裕福でもなさそうな下級役人や町人が、昼間っから蕎麦屋や一膳飯屋で一杯やっているところを見かけます。 ぜんたいに江戸っ子というのは仕事が嫌いで、大店の若旦那など、和歌を詠んだり吉原に繰り出したりして身上をつぶし、 売家と 唐様で書く 三代目などという川柳も作られたほどです。 つまり、金がなくて家を売るにも、唐様つまり中国風で看板を書くということで、教養があったということでしょう。 商家などに奉公に出ても、江戸っ子は手を抜くことばかり考えて働かず、番頭になって取りたてられ、のれん分けを許されるのは専ら田舎から出てきた貧乏なのせがれだったと言われています。 その江戸っ子、江戸時代末期には100万樽もの酒を一年間で消費していたというから驚きます。 きっと田舎の水呑み百姓にとっては、酒なんて夏祭りの時と正月くらいしか飲めない貴重品だったでしょうに。 江戸の人口は100万人くらいと言われています。 中には下戸もいたでしょうし、武家の女は酒を飲まなかったでしょうし、子どもも当然飲みませんから、単純に考えて50万人くらいで年間100万樽を飲んでいたくらいの計算になりましょ...
社会・政治

高速?

なんだか中国の新幹線、トラブル続出のようですね。 北京から上海まで4時間で結ぶと豪語していましたが、3~4時間の遅れは当たり前だとか。 これでは低速新幹線ですね。 客は飛行機に逃げるでしょう。 しかもテレビで見たところ、南京駅の駅舎は新しくてピカピカですが、床のタイルはすかすかで、簡単に手ではがすことができ、タイルの下は砂です。 砂地にきれいにタイルを並べただけであることが知れました。 屋根は雨漏りだらけ。 工事責任者の言い訳が奮っています。 すなわち、「まだ工事中で、完成していないから」だそうです。 なんで完成していないのに開業するんだよ、と突っ込みたくもなります。 多分中国の新幹線は早く走る性能は世界一なのでしょう。 しかし時刻表に沿って安全・快適に継続して運行するノウハウがまるでないんでしょうね。 可哀そうにアテンダントのお姉さん、客に猛烈なクレームをつけられて、泣き出してしまいました。 乗客対応のマニュアルも存在しないようです。 わが国で鉄道は10分遅れただけで殺人でも犯したかのように謝罪しますね。 それは日本人が鉄道は1分違わず運行するのが当たり前だと、鉄道会社へ厚い信頼を寄...
思想・学問

大和心

国学というと、どんなイメージを持たれるでしょうか。 古臭くて民族主義的な偏狭な学問、といったところでしょうか。 しかし実際は、国学が大いに興ったのは、江戸時代も半ば過ぎ。 わりあいと新しい学問です。 それまでは、仏教学と儒学がわが国の学問の中心でした。 ちょうど平安時代に国風文化の華が開いたように、太平の江戸時代に、異国の学問を排して大和心を体現する国学が起こったというわけです。 古事記や万葉集を研究し、神道を重んじ、和歌を嗜み、仏教や儒教を無闇と攻撃するのが国学の徒の特徴でした。 幕府は儒学を正式な学問としていましたが、国学を排斥することはなく、黙認していました。 異国への反発や自国への誇りから、江戸時代の似非インテリは争って国学を学び、儒者や坊主を嫌いました。 現在の視点から冷静に見るならば、それは感情的に過ぎ、国粋主義的ですが、当時の時代状況を鑑みるに、不思議なほど欧米列強のナショナリズムの高揚と軌を一にしています。 本格的な帝国主義国家同士の争いが起こる前夜、各国はナショナリズムに燃え、なぜか鎖国下のわが国でもそれが起こったのです。 これはまことに奇妙なシンクロニシティであると...
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