思想・学問 人買い
日々の暮らしを振り返ると、人間の暮らしは奴隷のようだと感じることがあります。 少々体調が悪くても、朝から晩まで職場に拘束されますから。 でも本当の奴隷と違うのは、主は自分であること。 自分が生きるために、自分の意志で働いているのであって、雇用主を選ぶのは自分です。 子どもの頃、「ルーツ」というドラマを観ていました。 アフリカの黒人が奴隷商人に捕えられ、米国に連れて行かれて奴隷として働き、同じ黒人奴隷と結婚して子どもをもうけ、孫にも恵まれて人生を終える大河ドラマです。 最終回、スーツできめた黒人作家が出てきて、「これは自分の祖先の物語だ」、と語りだした時は異常な迫力に圧倒されました。 よく覚えているのは、主人公のクンタ・キンテが主に逆らった罰として、片足の足首を切られるか、陽物を切られるか、どっちか選べ、と言われて、彼は迷わず足首、と応え、男の私は、そりゃそうだよねぇ、と思ったことですねぇ。 宦官のようにはなりたくありません。 世界史の中でもアメリカの黒人奴隷売買はもっとも大規模でシステマティックなものだったようです。 西アフリカの有力な黒人部族がヨーロッパ人から買った鉄砲を武器にアフリ...