2011-07

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文学

夏寒し

昨日、今日とずいぶん涼しかったですね。 台風の影響でしょうか。 こう暑かったり涼しかったりすると、調子が狂いますね。 人屑の 身は死もせで 夏寒し    正岡子規の句です。 闘病13年の末に亡くなった彼には、病の苦しさを詠んだ句が多くあります。 この句も、単に夏の涼しい日を詠んだというよりは、病のせいで夏ですら寒く感じられる、という凄絶な感じが漂います。 よくお年寄りは暑さを感じにくいと言いますが、肺病病みもそうなのでしょうか。 肉体的には健康な私には、この涼しさは天佑でした。 春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり 道元禅師の歌です。 冬をすずしいと表現しているのが面白いですね。 いずれにせよ、四季のうつろいと、仏教的無常観を重ね合わせた名歌です。 しんどくても夏は夏らしく暑くて過酷な、冬は冬らしく凍えるように寒い季節を味わうのが、自然の妙というものでしょうか。↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
社会・政治

無期懲役

リンゼイさんを殺害した市橋容疑者に一審は無期懲役を言い渡しましたね。 予想どおりです。 被害者が一人で計画性がない場合は極刑にはならない、というのが判例です。 被害者のご両親は悔しいでしょうが、妥当な判決だと思います。 求刑も無期懲役でしたし。 一方、2008年に起きた江東マンション神隠し事件の犯人、星島の無期懲役は不思議でした。 性奴隷がほしい、という身勝手な理由で面識のない同じマンションに住む20代の女性をさらい、暴れたため、事件の発覚を恐れて殺害。 遺体をばらばらにしてトイレで流したり、少しづつ可燃ゴミにまぜて出したりして、完全に遺体を処理してしまいました。 この間、星島は任意の取り調べに一貫して否認。 それどころか、ワイドショーのインタビューに応じて「なんか僕、疑われてるみたいなんですよねぇ」なんて、へらへら笑っていたのですよ。 トイレにわずかに残った肉片からDNAを採取し、DNA鑑定で被害女性のものと一致して逮捕にいたったそうです。 この事件では一審から検察は極刑を求刑しましたが、結果は無期懲役。 これを不服として検察は控訴、しかし無期懲役は覆りませんでした。 検察は上告を断...
仕事

プラスα

サラリーマンで、人間関係が良好だった人は、退職後も長生きし、人生を楽しむことができる、という発表をした学者がいました。 当たり前といえばあまりに当たり前。 ストレスが寿命を縮めるというのは当然あるでしょう。 また、私は仕事がハードな部署に行くと睡眠時間を長くしないと体がもたなくなります。 うつ状態の時など、一日中横になっていました。 今のように仕事量や質が適度である場合、短い睡眠でもわりあい元気です。 村上龍によれば、まったくストレスがない状態であれば、人間は一日一時間程度の睡眠で十分だ、と言っていました。 もっとも、まったくストレスがない状態というのは、この世を生きる上では、事実上不可能でしょう。 横綱経験者は大関以下にくらべて著しく平均寿命が短いというデータもあります。 そんな中、総理を経験しながら90歳を超えた中曽根先生は、本当に頑丈なのか、あるいはストレスを感じない特異体質なのか、どちらかでしょう。 考えてみると、私は病弱ではありませんでしたが、人並みの体力が欠けているような気がします。 疲れやすいのですね。 これはもう新人の頃からそうで、夕方4時くらいになると、疲れてやる気を...
その他

魁皇関、おつかれさま

先日、魁皇関が引退を発表しましたね。 38歳、23年間の現役生活は、とてつもなく長いものでした。 若貴や曙と同期だというんですから、驚いちゃいますね。 通算勝ち星の記録を更新して、気力が萎えちゃったようですね。 きっと周囲から猛烈なプレッシャーがあって、記録を達成するまで辞めるに辞められない状況であったであろうことは、容易に想像がつきます。 そのプレッシャーのなか、記録を打ち立てたのは、見事というほかありません。 5回も優勝して横綱になれなかったのは、魁皇関だけだとか。 しかし横綱になっていれば、こんなに長く土俵に上がれたとは思えませんから、結果良ければすべて善し、というところでしょうか。 すでに年寄株を取得しているとのことで、今後は友綱部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたるようです。 現役力士としてはベテランでも、親方としては新人であり若手なわけで、これからもう一苦労ありますね。 あの優しくて粘り強い人柄で、相撲協会を引っ張っていってもらいたいものです。 ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
文学

Animal Farm(動物農場)

リビアで反政府暴動が起きてから早くも五カ月、カダフィ大佐なかなかしぶといですねぇ。 現代にも中国や北朝鮮、アフリカ諸国などに独裁国家が存在しています。 私たち自由主義諸国民にとっては当然である自由民主主義というものが、普遍的な価値ではないことがよくわかります。 私たちはかつての植民地争奪の時の欧米諸国のように、政治体制の異なる国家に自分たちの価値観を押し付けるような愚は避けなければなりません。 もちろん、人権を無視した拷問や虐殺が行われているならば、制裁は行わなければなりませんが。 全体主義と言えば、私にはなつかしい小説があります。 ジョージ・オーウェルの「動物農場」です。 中学三年生の夏休み、進学塾の英語の宿題で、これを原書で読み、全文翻訳せよ、とのお達しが下ったのです。 このほかにも別名電話帳と呼ばれる分厚い問題集や、私は数学が苦手だったので、特別に数学の問題集も課されました。 遊んでいればあっという間の夏休みですが、これら宿題に四苦八苦したことをなつかしく思い出します。 数学の難問・奇問に比べれば、Animal Farmを翻訳することは、気楽で楽しい作業でした。 わからなければ辞...
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