2011-08-13

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文学

紅旗征戎(こうきせいじゅう)

私はこのブログで、政治や社会的事件のことを書き連ねていますが、藤原定家の「名月記」を読んでいて、つくづく修行が足りぬわい、と実感しました。 「名月記」に、次のような件りがあります。 世上の乱逆追討、耳に満つといえども、これを記さず。紅旗征戎、わが事に非ず。 源平の合戦が始まった頃の言葉です。 藤原定家といえば、「新古今和歌集」を編んだ当時一流の歌人。 京のみやびに生きた人です。 その彼が、世の中の政治的なことは耳に入ってきても、自分には関係がない、というのです。 ただの腐れ公家ではなく、気骨のあった人と見えます。 私も彼に倣って、世の中のことなど知らぬ、と言ってみやびの世界に生きたいものですが、所詮は貧乏サラリーマン。 なかなか高踏的な態度で生きていくことはできないのです。 「新古今和歌集」を文庫で読もうとすると、今まで岩波文庫しかありませんでしたが、これは注や訳がなく、素っ気無いものでしたが、近頃角川ソフィア文庫から出たものは、解説つきで面白いですね。 近頃古典というと角川ソフィア文庫にはまっています。 古典の入門書としてお勧めの文庫です。新古今和歌集〈上〉 (角川ソフィア文庫)久保...
社会・政治

11人

2009年に米国オハイオ州で起きた11人の女性を強姦・殺害した事件の犯人、アンソニー・ソーウェルに死刑判決が出たそうですね。 彼には強姦の前科があり、強姦でしか性的満足を得られなかったようです。 驚くのは、地元クリーブラント市長の姪が長年犯人と事実婚状態にあったにも関わらず殺人に気付かなかったことと、姪には手を下さなかったこと。 運がよいとしか言いようがありません。 市長いわく、姪は犠牲者11人と同じ特徴を持っていた、とか。 これだけの犯罪を犯せば、裁判所は、最高刑が死刑の州では、死刑を選択せざるを得ませんが、死刑というのはなんとも虚しいものです。 それによって遺族の悲しみが癒えるわけもなく、憎しみの行き所を失います。 死という事態が全人類にとって未知であると同時に、全人類は生れ落ちた瞬間から死刑宣告を受けたと同然の、避けられないこと。 それを早めることが刑罰になるというのは、人は死を恐怖しているはずだ、という前提に立って、犯罪者に恐怖と苦痛を与えることを目的としているからでしょう。 しかし、わが国では毎年3万人もの自殺者が出ますし、宅間守のように早期の死刑執行を求めて控訴せず、地方裁...
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