2011-09

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社会・政治

性犯罪歴

大阪の橋下府知事が、子どもを相手にした性犯罪者に、居住地の届け出を求める条例案を作成するよう指示したそうです。 現に米国などでは、性犯罪者は再犯率が極めて高いことから、前科者の居住地を広く住民に周知し、声かけを徹底するなど、防犯に努めています。 わが国ではプライバシー保護の観点から、なかなかそうった人権を無視するような措置はとれないでいます。 難しいですねぇ。 刑期を終えて出てくれば、前科者といえども完全に人権が認められなければなりません。 しかし、それは建前。 現実には性犯罪者に怯える子どもや親がおり、事件発生を未然に防ぐことが、一番良いことは、警察も重々承知しています。 現実重視か、建前重視か。 また、満期出所した者は更生が成ったという建前を信じるか、それとも性的嗜好は変わるわけがないので、危険人物として観察すべきか。 私はこの難しい問題に答えを見つけられないでいます。 プライバシーなどの人権を万民に認めるのは、現代社会が勝ち取った最も大きな果実です。 それを後退させたくない、という気持ちを、私は強く持っています。 しかしすぐ隣に、凶暴な性犯罪者が住んでいたらどう思うのだ?と問われ...
映画

コンスタンティン

戦闘的で強引なエクソシストが大活躍するホラー・アクション「コンスタンティン」を昨夜鑑賞しました。 子どもの頃から見えないはずの者がみえてしまう能力を持ったコンスタンティン。 少年時代、それを苦に自殺を図ったことから、自分が地獄に落ちることを知ります。 カトリックでは自殺は重罪ですから。 長じて、人間界に入り込持とうする悪魔の手下を地獄に送り返すエクソシズムを繰り返すことで、点数を稼ぎ、天国への切符を手に入れるべく、日々悪魔の手下と戦います。 そんな単純なアクションなのかと思っていたら、悪魔、天使、人間の壮大なドラマへと昇華していきます。 サタンに堕した地獄の王にして以前神に次ぐ高い地位の天使だったルシファー、その息子マモーは、父の地獄支配に嫌気がさし、人間界を第二の地獄として自ら支配者になりたい、という欲望を持ちます。 ことが成就するための条件は、まず、触媒となる優れた人間の存在、それと、天使の協力。 コンスタンティンは古文書学者からその条件を聞き、神のしもべたる天使がそんなことに協力するはずがない、と信じ、触媒に選ばれた女刑事を守るために働きますが、そこに大天使ガブリエルが現れ、マモ...
文学

審美

安岡章太郎の小説に、「舌出し天使」というのがあります。 これを読んだのは中学生の頃のことで、もう内容もおぼろなのですが、恥ずかしながら服部達という33歳で自殺した文芸評論家をモデルにした作品だということは、大学を出るまで知りませんでした。 「舌出し天使」は戦地から帰った青年の女難めいた悲喜劇をやや自虐っぽいユーモアのスパイスを効かせた作品で、中学生の私には面白く感じられました。 もっとも、これが安岡章太郎の失敗作として評論家に迎えられているらしいのですが。 先日、服部達の「われらにとって美は存在するか」といういかめしいタイトルの遺稿集を読む機会に恵まれました。 服部達という人、その当時文芸評論家の間で流行していたマルクス主義的アプローチや、思い入れたっぷりの作家べったりな批評を拒絶し、純粋に審美的な方法を目指したとされています。 その当時は知りませんが、そんなことは私が物心ついた頃から当たり前でしたけどねぇ。 文学作品というのは作者と読者の共同作業によって出来上がる神秘体験であると意味付け、サルトルの次のような文章を引用しています。 生産者の側から見るならば、美を支えるものは想像力の働...
社会・政治

伝統

私はわが国のみならず、あらゆる国家・民族の伝統を重んじる者ですが、数年前に韓国の一部学者・ジャーナリストが言い出したことには驚きとともに失笑を禁じ得ませんでした。 すなわち、漢字は朝鮮民族が発明した、孔子は朝鮮民族出身だった、サッカーは朝鮮民族が発明した、などの主張です。 しかも根拠は明確ではありません。 ドイツ人が製品を発明し、日本人が商品化し、中国人が大量生産し、韓国人は起源を主張する、というジョークがありますが、正にジョークを地で行くような主張ですねぇ。  まだ日本人は朝鮮人の子孫とでも言ったほうが、多少真実味があるような気がします。 止せばいいのに中国人がネット上でこれに激しく反発し、もともと関係性の良くない中韓両国の感情的な言い合いに発展しました。 最近では台湾が、漢字を世界遺産に申請すべく、大陸に誘いをかけているそうです。 その理由が、うかうかしていると韓国が世界遺産に申請してしまうから、だそうです。  面白いですねぇ. 中国と朝鮮半島は地続きだからいさかいが起きやすいのは当然ですが、それにしてもねぇ。 中国人のマナーの悪さ、韓国人の自己主張の強さが災いして互いを嫌い合い、...
社会・政治

認知症

フランスのシラク前大統領が認知症にかかり、会話もおぼつかない、というニュースが飛び込んできました。 シラク前大統領といえば、ド・ゴール主義の保守政治家で、そのバイタリティは日本でいえば田中角栄と中曽根康弘を足したような感じ、米国でいえばレーガン元大統領のような感じで、1995年には核実験禁止条約発効直前に核実験を繰り返し、イグ・ノーベル平和賞を受賞するという不名誉を受けたタカ派でした。 また、大の親日家で相撲好きでも知られ、来日回数は50回を超え、パリ市長時代と大統領時代にそれぞれ大相撲パリ場所を主催しましたね。 学生時代に東洋文化専門の博物館に通い詰め、日本への憧れを募らせたそうで、日本に滞在していると、自宅にいるような気分で心からリラックスできる、とまで言ったそうです。 元横綱、貴乃花から綱と軍配を贈られ、子どものように喜んだとか。 場所中の在日フランス大使館員の重要な仕事は、毎日取組結果をエリゼ宮に報告することだったというから驚きです。 特に立会前の仕切りに相撲の神髄があるとし、仕切りの時の力士ほど、眼光鋭い者はない、と言って、単なる格闘技としてではなく、精神文化としても高く評価...
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