2011-10-06

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文学

「エーゲ海に捧ぐ」と「僕って何」

古い話で恐縮ですが、文芸春秋が売上100万部を超えたのは、「エーゲ海に捧ぐ」と「僕って何」が芥川賞を同時受賞したときと、「昭和天皇独白録」を掲載したとき、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』が掲載されたとき、金原ひとみの『蛇にピアス』と綿矢りさの『蹴りたい背中』が掲載された時の、わずか4回だそうです。 「エーゲ海に捧ぐ」と「僕って何」の組み合わせ、絶妙であったとみえます。 前者はきんきらきんに光り輝く、神話的な性愛の世界を描く耽美的なもの。 後者は学生運動に身を投じてなれないヘルメットに角材で武装して、街頭活動をやってみるものの、すぐに逃げ出して、僕って何者なんだ、と自問自答するという地味でありがちな湿っぽい青春文学。 両者は正反対のようでいて、意外にも共通点を持っているように思います。 「僕って何」の作者、三田誠広は、高校時代、学生小説コンクールでグランプリをとっています。 それがまた、くらぁい小説なのですよ。 「Mの世界」というのですが、おそらく著者自らのイニシァルからとったと思われるMなるやつがぐじぐじぐじぐじ思い悩んで、最後は自殺を図るという、わが国近代文学のつまらないエキスば...
社会・政治

53歳夫VS36歳妻

夫婦喧嘩は犬も食わないとか申します。 それはじゃれあいに近い、一種の愛情表現だからでしょう。 しかしことが、殴るは蹴るは、包丁を持ち出すはとなると、犬も裸足で逃げだすでしょう。 このたび、36歳妻がみまったボディ・ブローが致命傷となって、53歳の夫が死亡するという事件が起きました。 夫が包丁を取り出して暴れたため、応戦したとか。 最も小さな社会的単位である夫婦間においては、しばしば争いごとが生じます。 最小単位であればこそ、とりなす者もおらず、おのれの欲望を互いにぶつけあう、醜い争いになることは必然。 だから私は、大前提が一致しないことは話し合っても無駄なので、棚上げすることにしています。 無益な争いで、精神的に消耗するのは御免ですから。 激しい夫婦喧嘩はあまたあれど、傷害致死にまで至るのは珍しいでしょうねぇ。 近所では評判のおしどり夫婦だったというから驚きです。 夫婦喧嘩とは違いますが、昔古谷三敏の漫画に「ダメおやじ」というのがありました。 妻にも娘にも暴力をふるわれる情けない中年オヤジを描いた漫画です。 あれなど今日的に言えば間違いなくドメスティック・バイオレンスですが、当時は大ら...
社会・政治

朝霞国家公務員宿舎

野田総理、財務大臣時代には建築を進めるとしていた朝霞公務員宿舎の工事を5年間凍結する方針に転換したとか。 凍結とは、つまり塩漬けにして放っておくということ。 朝霞のごとき交通至便な土地を塩漬けにするなど、それこそ最大の無駄。 5年たったら、もう5年塩漬けにしようとか言い出すんじゃないでしょうね。 地元民はたまったものではありません。 公務員宿舎は格安で入居できる、いわば国家公務員の特権の一つです。 しかも都心部にも存在し、垂涎の的になっています。 ただ、民間企業にも社宅というのがあり、概ねこちらも格安で良い場所に建っていますね。 中小零細企業にはそんなものはない、と言う人がいますが、中小零細は全国転勤もないんじゃないでしょうか。 朝霞のような土地に、ノン・キャリアの国家公務員が家を買うことは事実上不可能です。 そんな高給はもらっていません。 しかし国会対応で連日深夜に及ぶ残業を余儀なくされるとあれば、せめて朝霞くらいの立地に寝床がないと、心身に不調を来すでしょう。 要は常識の問題ですね。 麹町やら一番町やら新宿駅前に国家公務員宿舎を建てて格安の家賃では、土地は公共財という観点から問題が...
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