2011-10-19

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文学

妄想

森鴎外は、学生であった自分、国費留学生であった自分、軍医として勤務する軍人である自分を振り返って、役者のようである、と短編「妄想」に書いています。  自分のしてゐる事は、役者が舞台へ出て或る役を勤めてゐるに過ぎないやうに感ぜられる。(中略) 赤く黒く塗られてゐる顔をいつか洗つて、一寸舞台から降りて、静かに自分といふものを考へて見たい、背後(うしろ)の何物かの面目を覗(のぞ)いて見たいと思ひ思ひしながら、舞台監督の鞭(むち)を背中に受けて、役から役を勤め続けてゐる。 なるほど、それはそうかもしれません。 確かな自分が今の自分以外にあって、今の自分は役を演じているに過ぎないと考えることは、今の自分を慰めるよすがにはなるでしょう。 しかし鴎外先生のような大作家にそんなこと言われちゃ我々小市民はやってられませんねぇ。 それになんだか今の自分のだらしなさを言い訳するような卑怯な感じもします。 ああしてこうしてこうなった、その上に自分がいる以上、がたがた言わずに引き受ける他ありますまい。 私は3歳で幼稚園に入園してから今日までの約40年、役者というよりは囚人のような気分がして仕方ありません。 囚人...
社会・政治

ストーカー

私の知り合いに、一人ストーカー被害に会った男性がいます。 彼は当時28歳。 ややバタ臭い二枚目でした。 その彼に、職場のパートの中年女性が入れあげてしまい、夫も子どももある身ながら、弁当を作ってきたり、家に帰ったら食材をたくさん買い込んでアパートの入口で待っていたり、迷惑だと意思表示したら路上で泣きだされ、ついには職場の人事担当者に相談してそのおばさんには自主的に退職してもらったそうです。 怖ろしいですねぇ。 刃物なんか持ち出されなくて幸いでした。 今日のニュースに88歳のおじいちゃんが75歳のおばあちゃんにストーカー行為を働いたことが取り上げられていました。 今から28年前といいますから、ストーカーが60歳、女が47歳のときから15年間不倫関係にあったそうで、その後茶飲み友達になったところ、数年前に女から二度と会いたくない、とストーカーに絶縁宣言、その後なんで絶縁しなけりゃならんのだ、とストーカー化したそうです。 このたび、宅配業者を装って家の中に侵入、女の娘(47歳)が警察に通報。 ストーカーは「彼女に別れなけりゃならん理由を聞きたかっただけで、逮捕される言われはない」とぼやいてい...
社会・政治

慰安婦

近頃前原民主党政調会長が朝鮮の従軍慰安婦をめぐって、発言をころころ変えていますね。 1965年の日韓基本条約によって、賠償や個人補償の問題は完全かつ最終的に解決された、とされているにも関わらず、人道的な見地から基金を作って個人補償をするとかしないとか。 村山内閣のとき、アジア女性基金を作って個人補償を行おうとしましたが、韓国は日本政府による謝罪と補償を求めてこれを拒否した経緯があります。 あれからもう17年くらいになります。 また同じ過ちをくりかえすんでしょうか。 日韓基本条約が発効している以上、政府としてこれを破って謝罪や個人補償ができないのは明らか。 そんなことをしたら、ありとあらゆる国際条約が意味をなさなくなります。 また、この一件については事実関係があまりにも曖昧です。 ことの発端となった、1983年に出版された吉田清治なる人物の「私の戦争犯罪―朝鮮人強制連行」という著作に描かれた慰安婦狩りがフィクションであったことを、1995年に著者自ら認めていますし、様々な調査でも、確たる証拠は出てこないながら、「強制性がみられた」という河野官房長官(当時)の談話によって、世界は従軍慰安婦...
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