思想・学問 新嘗祭(勤労感謝の日)
明後日、勤労感謝の日はもともと新嘗祭。 新嘗祭とは、新米をはじめとする秋の収穫物を神々に捧げるとともに、天皇陛下自らがそれを食し、秋の収穫を祝う、宮中の行事であり言わば収穫祭です。 それが戦後、勤労感謝の日と名前を変え、続いてきました。 かつて勤労といえば農業。 わが国の農耕民族としての面目を保つお祭りです。 籾すりの 新嘗祭を 知らぬかな 正岡子規 ユーモラスな句ですねぇ。 新米の籾をする籾摺り機にとっては、新嘗祭など知ったことではないのです。 新米に 菊の香もあれ 小六月 正岡子規 小六月とは、新嘗祭の頃の小春日和の別称。 旧暦六月は新暦では五月の半ば。 秋も深まった頃、ふと訪れる五月のような爽やかで暖かい日を詠んでいます。 菊は秋の花。 五月のような爽やかな日に、秋の花たる菊の香りが漂っているという、季節の倒錯を感じさせますね。 天つ風 雲の通ひ路 吹き閉じよ をとめの姿 しばしととめむ 百人一首にも選ばれた僧正遍昭の有名な歌です。 新嘗祭の最後に行われる豊明節会(とよあかりのせちえ)を歌ったもので、宴会の席で天女が降りてきて舞を舞う、その天女の舞にうっとりと見惚れる作者の姿...