2011-11

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文学

大いなる助走

筒井康隆の小説に、「大いなる助走」という作品があります。 同人誌に参加し、自分が所属する大企業を内幕を暴露した小説を書いた青年が、大企業にいられなくなり、直本賞なる権威ある文学賞を受賞するため、選考委員にあの手この手で働きかけ、しかし受賞を逃がし、選考委員を殺害してまわる、というハチャメチャな小説です。 直本賞を受賞するために、女好きの選考委員には恋人を差出し、男色家の選考委員には自らの体を捧げ、金を積み、それでも受賞できなかった青年は、ほぼ頭が狂います。 映画化もされ、佐藤浩市が青年作家を演じ、鬼気迫るなかにもどこか滑稽な、このおとぎ話の主人公を演じて見事です。 半分呆けちゃった選考委員がいたり、実力がある新人作家は選考委員の生活を脅かすという理由で落としたり、ちょうどその頃筒井康隆が何度も直木賞候補に挙がりながらついに受賞できなかった私怨ばらしの小説と評され、筒井康隆は世の中に私怨ばらしではない小説があるか、と開き直って話題になりましたね。 これを読んだのは高校生の頃で、「大いなる助走」、というタイトルがすんごく気になりました。 つまり同人誌などで書いているのはプロになるための助走...
社会・政治

マイナン・バー

国民一人一人にICカードとポータル・サイトを割り振るマイナン・バー制度、平成27年1月の導入を目指して動き出したそうです。 遅きに失した感は否めませんが、一歩前進です。 ちょっと前までは、国民総背番号制とか言われていましたね。 その語感のイメージから、まるで国民を支配する警察国家を目指しているかの如き誤解に基づく反発も見受けられましたが、さすがに最近はそういう頓珍漢なことを言う輩はいなくなりました。  時代の流れですかねぇ。 年金や税金やパス・ポートや免許証などを一元的に管理でき、役所にとって事務簡素化になるだけでなく、国民にとっても利益の大きい制度です。 社会保険庁のデタラメな年金管理も、マイナン・バーの導入で大幅に改善されるでしょう。  今は一人当たりの番号が年金・免許証・パスポートなどなど、いくつも振られていますから、効率が悪くて仕方ありません。  現に私も、某機関に出向していた3年間、年金未納扱いになっていました。 共済組合扱いから厚生年金扱いに代わったのが原因と思われますが、たった一回、年金制度の異なる機関に出向しただけでそんなことが起きるようでは、職を転々としている人の管理...
散歩・旅行

千葉散歩

昨日の土砂降りとは打って変わって、今日は小春日和に恵まれました。 明日から関東地方は急激に寒くなるとかで、職場は折りしもウォーム・ビズ、職場で使う膝掛けを買いに千葉市の繁華街に行ったついでに、千葉駅周辺をふらふらとさ迷い歩きました。 膝掛けというか、ハーフ・ブランケットを購入し、千葉中央公園から千葉銀座をぬけて都川沿いに歩きました。 東京と違い、ひどい人ごみに悩まされることもなく、かといって人けがないわけでもなく、気持ちよく歩けました。 東京は通勤も通学も買い物もレジャーも人ごみがストレス。 本当に千葉に就職し、千葉にマンションを買って良かったと思います。 私は生まれ育ちは都区内ですが、根っこが田舎者というか、人ごみが大嫌いなのです。 途中、千葉神社に立ち寄りました。 まだ七五三の親子連れが多く見られました。 ちょっと遅いような。 幼い子どもたちは着物だったりスーツだったり、着飾っていますが、そこは子ども。 すぐに飽きて境内を走り回ります。 幼い命のきらめきは輝いて見え、おじさんには眩しいものでした。 その命のきらめきが輝けば輝くほど、私は切なさを感じずにはいられませんでした。 幼い子...
社会・政治

仕分けの女王

朝っぱらから気色の悪い作り笑顔を浮かべたおばはんをテレビで見てしまいました。 暗い気持ちになりました。 民主党で仕分けの女王とか呼ばれている元グラビア・アイドルです。 宮中晩餐会の控えの間で携帯電話を使ったとか使わないとか死ぬほどどうでもよいことで責められていましたね。 要は常識の問題。 儀式の時や大事な会食の時、観劇や映画鑑賞の時などは電源を切るのが私の常識ですが、彼女の常識は違ったようです。 しかし自分と常識が違ったからと言って責めるのはお門違いというもの。 どちらが正しいというものではありませんから。 そういう時は親切にご注意申し上げるのではなく、鼻で笑っていればよいのです。 今日から提言型政策仕分けという新たな名称に変更なった政治ショーが始まります。 以前は個別具体的な事業を仕分けしていましたが、名称を変えて復活したりしてゾンビ事業などと言われ、実効性が薄いことから、政策を提言する方法に変えるそうです。 大きく出ましたねぇ。 各省庁で何ヶ月も何年も揉んで原案を作り、国会議員がOKを出した政策を、わずか二時間半で仕分けるとは。 プレゼン資料だけでも50ページを超すのが当たり前の政...
社会・政治

バス・ジャックの年越し

先日千葉市中央区でバス・ジャック事件がありましたね。 何がしたいのかよく分からない犯行で、わずか40分あまりで警察の説得に応じ、事なきを得ました。  その後、千葉駅からタクシーに乗る機会がありました。 タクシーの運転手、元刑務官だそうですが、彼の経験によると、犯人は刑務所で年越しをしたかったがために事件を起こしたに違いない、というのです。 刑務所で臭い飯というのは、今は昔のお話で、現在の刑務所は麦が少々混じっているとは言うものの、美味しくバランスのとれた食事が供され、残業もなくしっかり睡眠時間も確保され、考えようによっては極楽のようなところだと言うのです。 しかも正月にはつきたてのお餅にお重までつくという豪華さ。 酒がないことを除けば、たいそうなご馳走です。 数年前から、高齢のホーム・レスなどを中心として、刑務所で三食と暖かい布団に恵まれるためだけに犯罪を犯す者が増えていると話題になっていますね。 刑務所は老人ホームではありません。 受刑者が刑務所で牧歌的な生活を楽しんでいるとしたら、被害者にとってはたまったものではありません。 刑罰である以上、そこにはいたくないと思わせなければ、社会...
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