2011-12-05

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社会・政治

職員基本条例

大阪府で早速職員基本条例案の議論が始まりましたね。 年功序列を改め、能力、勤務成績に応じて給与を増減させ、昇任もそれによる、とか、天下りを根絶する、とか、給与を民間並みにする(増えちゃうと思いますが)、とか、リストラできるようにする、とか、管理職を公募する、とか、なんだか十年ちかく前に小泉元総理が言っていたような、懐かしい話ですねぇ。 概ねこの手の話には表立った反対は出ません。 だから実行すればよいのです。 今まで一向に実行されないのが不思議でなりません。 公務員が抵抗するから、と言いますが、選挙で選ばれた議員がそれを議決すればよいだけのこと。 たかだか役人の抵抗なんて、ふざけるな、と一喝すればよいのです。 ただ一点、天下りの根絶という言葉によって、通常の再就職が阻害されるとすると、それは職業選択の自由を保障した憲法に違反することになり、問題です。 関連団体に再就職してはいけない、と言いますが、どんな職業に就いていた人でも、再就職の際には自分の経験を生かせる組織を目指すのが当然で、また、その経験を生かして社会に貢献する義務が、会社にも個人にもあるでしょう。 したがって、天下り、という言...
文学

雲の墓標

先日NHKの「坂の上の雲」第3部を見てふと思い立ち、久しぶりに阿川弘之の「雲の墓標」を読み返しました。 京都大学で万葉集を学ぶ主人公が、学徒出陣で兵隊となり、特攻隊員として散るまでの心境を、日記形式でつづった名作です。 主人公は当初戦争にも軍隊にも強い嫌悪の念を抱いていますが、時の流れとともに心境は変化し、特攻隊員となる頃には死への恐怖すら薄れていきます。 日露戦争のように辛くも勝利した戦争と違い、必敗の可能性が濃厚になった頃、主人公の魂が救われるという逆説的な物語。 現実の特攻隊員の多くが恐怖におののきながら出陣していったものと思われますが、そう思うことは英霊への冒涜にもなりましょう。 同世代を生きた作者には、そう書かざるを得なかったものと思われます。 そういう意味で、戦後、大日本帝国を全面的に否定する論調が流行したことは、唾棄すべき事態であろうと考えます。 物事の善し悪しはともかく、祖国が存亡を賭けて戦っているとき、国民が勝利を信じて戦うのはむしろ当然のことで、一人日本だけが、近代帝国主義国家にも関わらず、戦っているそのさなかにそれを否定するわけがありません。 後世の異なる常識を以...
思想・学問

坂の上の雲

昨夜はNHKで「坂の上の雲」第3部を放送していました。 ちょうど日露戦争の頃。 旅順要塞の攻略に苦労していましたね。 旅順要塞といえば、明治36年の今日、日本軍の勝利によって陥落したと記憶しています。 いずれにしてもわが国の近代化を象徴する戦争ではありました。 しかし私は「坂の上の雲」を読んでいません。 司馬史観というものに、胡散臭さを感じるからです。 明治時代を合理精神に溢れた明るい時代とし、昭和以降敗戦までを暗黒時代と捉える、あの考えです。 常識的に考えて、日本人がわすか数十年の間に突然合理的近代人から暗黒のファシスト集団になるとはおかしな理屈です。 平たく言えば、明治期に戦った戦争はわが国の勝利ばかりで、昭和に入ってからのそれは大敗北に終わった、その結果だけを見て明治を美化する愚かな考えだと思います。 勝負は時の運。 勝てる戦争に負けることもあれば、勝てるはずのない戦争に勝っちゃうこともあります。 勝敗結果のみをみて、その時戦った人々をあんまり持ちあげたり貶したりすべきではありません。 昭和陛下が昭和50年の訪米時、米国の記者に戦前と戦後で日本人はどう変化したかを問われ、「何も変...
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