2012-01-06

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社会・政治

投げ入れる

インドネシアで15歳の少年が警官の古びたサンダルを盗んだ罪で捕えられ、取り調べの際、警官から殴る蹴るの暴行を加えられていたことが判明。 怒ったインドネシア国民は、警察にサンダルを投げ入れることで抗議。 運動は巨大化し、組織的にサンダルを集めて大量送付する嫌がらせへとエスカレートしているそうです。 面白いですねぇ。 サンダルぐらいいくらでもやらぁ、ということでしょうかね。 この話を聞いて、落語「てれすこ」を思い出しました。 中村勘三郎と柄本明のすっとこどっこいコンビと年増花魁を演じた小泉今日子が繰り広げる作品として映画化もされました。 タイトルは「やじきた道中 てれすこ」。 戯作の大ヒット作「東海道中膝栗毛」と落語の「てれすこ」を合わせたようなストーリーで、面白くないはずがありません。 謎の魚が上がり、奉行所はこの魚の名前を知る者に褒美をとらす、と宣伝すると、ある老人が現れて、てれすこです、と言います。 奉行所は奇怪な名前だと思いますが、褒美を与えます。 次に奉行所はてれすこを干物にして名前を募ります。 するとくだんの老人がそれはすてれんきょうだと言います。 お奉行様は、「てれすこを干し...
文学

寒の入り

今日は寒の入りですね。 小寒とも言います。 大寒は1月下旬で、2月上旬の節分までが、もっとも寒い時期とされます。 小寒の氷大寒に解く、とも言い、年によっては小寒のほうが大寒よりも寒いこともあるようです。 一年で一番寒いこの時季に、寒々しい和歌を。 山ざとは 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば                           『古今和歌集』  源 宗于 有名な百人一首の歌ですね。 十分冷えたところで、今度は冬の暖かい我が家を詠んだ句を。 埋火や 終(つい)には煮ゆる 鍋のもの 与謝蕪村 うづみ火や 我かくれ家も 雪の中 与謝蕪村 これ出しちゃったら他のものは出てきません。  それほど私は与謝蕪村の冬の句を好んでいます。  特に上の2句は抜群に出来が良いように思います。  なんだか雪が舞う凍てついた冬が、暖かい我が家を引き立たせ、真冬の籠り居を桃源郷のような愛しさで包んでくれるような気がします。 私は仕事帰り、寒風吹きすさぶ道中、上の2句を呪文のように唱えながら暖かい我が家を想像して、帰路を急ぐのです。新版 古今和歌集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫...
映画

赤ずきん

昨年の6月にダーク・ファンタジー「赤ずきん」がロードショー公開されました。 私は不覚にもこれを見逃してしまい、昨夜DVDでやっと鑑賞できました。 グリム童話で有名な、あの「赤ずきん」を大胆にアレンジした作品です。 中世ドイツの森。 そのはずれに在る自然豊かな村を舞台にしながら、自然美としての自然ではなく、作り物めいてやけに小奇麗な人工美としての自然が重要な背景になっています。 そしてこの映画の主人公は幼い女の子ではなく、立派に成熟して意に沿わない結婚を前にした美しい女性なのです。 お金持ちの婚約者と、幼馴染で恋仲にある木こりの青年。 二人のタイプの異なる美青年の間を揺れ動きながら、村はずれに住むおばあちゃんや、かつて同じように意に沿わない結婚をした母親、飲んだくれの父親、頼りない村の神父、神父が招いた狼退治を専門とする騎士団を率いる高僧、そして何より巨大で真っ黒で異常に敏捷な狼が、この物語の幻想的な美しさを暗く盛り上げます。予告編、いかがでしたでしょうか?  この映画のように美しく、残酷で、人工美の極北のようなダーク・ラヴ・ファンタジーを他に知りません。 真冬の一夜、私は美しい物語に酔...
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