2012-01-30

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文学

しつこい

ここ数日の寒さは馬鹿げているほどしつこいですね。 朝は氷点下まで下がり、公園や空き地は霜がおりて真っ白です。 大寒から立春までが一番寒いとは言いますが、今年は異常です。 しかも職場はウォームビズ。 暖房が弱めです。  私はフリースを着て股引きをはき、さらに膝かけをして仕事にあたっています。 廊下に出ればまた底冷えがして、トイレに行くのも喫煙所に行くのも、事務連絡のために他の課に行くのも億劫です。 冬枯れの 森の朽ち葉の 霜の上に 落ちたる月の 影の寒けさ  「新古今和歌集」に所収の藤原清輔の歌です。 寒いでしょうにずいぶん観察が細かいですね。 文学者というより自然科学者のような目で冬の寒さを観察しています。 寒さを盛り上げる、震え上がるような寒々しい和歌ですね。 この時季にこの歌を持ちだすあたり、私もやけくそ気味と見えます。 こう寒くちゃ、やれません。 しかし春はもうすぐそこ。 勢いを増した陽射しが、それを感じさせます。 春というのは憂鬱な季節ですが、寒いのもそろそろ限界です。新古今和歌集〈上〉 (角川ソフィア文庫)久保田 淳角川学芸出版新古今和歌集〈下〉 (角川ソフィア文庫)久保田 ...
思想・学問

忘れられた日本人

今日は異端の民俗学者、宮本常一の忌日です。 1981年、75歳で亡くなりました。 漂流民や被差別民を主なフィールドとし、柳田民俗学の一派からは無視され続けていましたが、晩年、やっと世に認められるようになりました。 私にとって印象深いのは、「忘れられた日本人」ですねぇ。 名著だと思います。忘れられた日本人 (岩波文庫)宮本 常一岩波書店 昭和14年から日本各地の老人に聞き取り調査をし、様々な職業、身分の人々の生活を生々しく再現し、政治家や文化人などの華やかなものばかりになりがちな歴史の裏に潜む民衆のたくましさを活写して見事でした。 私がとくに印象に残ったのは「土佐源氏」。 馬を引いて荷物を運ぶ馬子という仕事をしていた男が、行く先々で大店や庄屋の奥様と不倫。 それがまた、荒れ果てた神社のお堂で逢引きしたり、森の中で青姦に及んだり、田舎のことで連れ込みなんかなくて、事を行う場所に苦労していたようです。 妻子を捨てて馬の世話と女を可愛がることだけに生きた男の記録です。 そんなことをして50歳を過ぎ、男は失明して何十年ぶりかで妻の元に帰ってきます。 妻は優しく迎え、もう仕事ができないということで...
社会・政治

離島

新聞報道によると、わが国政府が日本の排他的経済水域(EEZ)内にありながら名称の無かった島39に名前をつけることとし、その名称が内定したそうです。 今まで名前が無かったということは、島というより岩みたいなものなのでしょうね。 上の海図をご覧いただけばわかるとおり、水かぶり岩だのトド島だの、冗談みたいな名前が付けられた島もありますが、政府は地元漁師などに聞き取り調査を行い、実際に呼ばれている名前を付けるよう努めたようです。 このニュース、尖閣諸島の領有を主張する中国を激しく刺激するでしょうねぇ。 しかし日本の名前をつけるということは、わが国が領有していることを改めて明示する効果もあるので、いずれはやらなければならないことだったのでしょう。 今回命名した39の他にも、無数の小島があって、その数すらつかめていないそうで、今後政府はそれら小島の調査を本格化させるそうです。 こういう動きがあると、何か日本近海できな臭い動きがあるのかと勘繰ってしまいます。 日本政府もボンクラじゃないでしょうから、今まで手をつけなかったことをやるというには、それなりの理由があろうかと思います。 まして野田総理は前の...
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