2012-03-17

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思想・学問

幸福度

英ウォーリック大学のサヴェリオ・ストレンジス博士の一万人以上への聞き取り調査によれば、人間の幸福度は年齢に対してUの字型を描くそうです。 45歳くらいを底にして、それより若いか、それより年を重ねているほうが幸福度が高いということのようです。 でもその幸福は質が違うものでしょうね。 子ども時代、そして青年期の幸福度は、将来に対する期待が大きく、ただ今現在の幸福というわけではないでしょう。  45歳前後というのは、社会的責任が重いうえにまだ実務も多く、子どもが思春期で家庭生活も難しいということが想像されます。 一方45歳を過ぎてから幸福度が増すというのは、良い意味で夢や希望にこだわらなくなり、ちょっとしたことにも幸福を感じ、ただ今現在に満足する、ということなのではないでしょうか。 軽味を身につけるとでも言いましょうか。 あるいはまた、足るを知るとでも申しましょうか。  私は今、42歳。 英ウォーリック大学のサヴェリオ・ストレンジス博士によれば、これから3年間くらいは、幸福度が落ちていくということになりますね。 ただ私には子どもがいないので、その分幸福度の落ち込みは軽くて済むでしょう。 いな...
文学

彼岸の入り

今日は彼岸の入りですね。 日本仏教独特のもので、彼岸(極楽浄土)を此岸(この世)から思い描く期間であり、善行を積むよう奨励されます。  一方、元は日願と書いて太陽を拝む期間だったとする説もあります。 どちらにしても、わが国民が大切にしてきた行事です。 正岡子規に、 毎年よ 彼岸の入りに 寒いのは という句があります。 なるほど、今日は冷たい雨が降り、寒いですね。  夏目漱石に「彼岸過迄」という小説がありますが、こちらはストーリーの内容と直接関係がありません。 高等遊民のおっさんと若い女と若い男がドロドロする恋愛小説で、私はあまり好きではありません。 いったい夏目漱石と言う人、「吾輩は猫である」、「坊ちゃん」と、ユーモアに富んだ乾いた名作で出発しながら、どういう心境の変化で「こころ」や三四郎三部作のような、暗くてつまらぬものを書き散らすようになったんでしょうね。 才能が泣くというものです。 彼岸にはおはぎを食う習慣がありますが、もう30年くらい口にしていません。 あんこでもち米を覆うというあの思想が許せないのですよ。 お腹一杯になって他のものが食えなくなるし。 正岡子規の寒い彼岸の入りよ...
思想・学問

昨日、亡父の告別式が無事終わりました。 忙しない二日間でした。 母は終始気丈に振舞っていましたが、さすがにお棺を焼き場に入れる瞬間は声をあげ、すこし、取り乱しました。 両親は学生時代に出会い、付き合っていた期間を含めればそれ以来50年もの関係性でしたから、無理もありません。 私はあまりに多くの人が来て、少々気持ち悪くなってしまいました。  まだ熱い骨を拾った時、やっと、父は亡くなったんだなと、実感しました。 遺体とはいえ、ドライアイスなどで防腐処理された父は、今にも起き上がりそうに見えましたから。 こうしてわが国の人々は、死者を本当の意味で送り出してきたのですねぇ。 火葬というものの持つ峻烈な意義を、思い知らされたしだいです。 告別式の法要、焼き場に移動してのお骨拾い、そして寺に戻って初七日の法要をすませて会食。 11時に始まって、一通り終った頃、17時をまわっていました。 私はなんだか疲労困憊で、それから車で帰ったのですが、運転中の記憶がありません。 なんだか朦朧としていたようです。 来月下旬には49日の法要があります。 夏には新盆。 あっという間に一周忌が巡って来ますね。 今までブ...
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