2012-03

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文学

悪の華

近代詩の父とも称されるボードレール。 しかし生前はあまり認められず、世をすねたような詩も数多くあります。 生前唯一発表された「悪の華」は公序良俗に反するとして摘発され、罰金刑に処せられたりしています。 亡父の莫大な遺産を派手に散財し、準禁治産者にされてしまったとか。 後のヴェルレーヌやランボーに影響を与えたことでも有名ですね。 ボードレールです。 「悪の華」から、一篇。 「敵」と題されています。    我が青春は陰惨なる嵐に似たり    時に一筋の光明なきにあらずも    すさまじき雷雨吹き荒れ    ひとつの果実とて実を結ぶことなし    いまや実りの季節というに    鋤と鍬とで 洪水に浸った土地を    あらたに耕しなおさねばならぬ    墓穴のようなこの土地を    我が夢に見る新しき花々が    砂浜の如く不毛なこの地に    実を結ぶことなどあるだろうか    苦しや! 時が命を食いつぶす    我らの心臓をかじる隠れた敵が    血を嘗め尽くして肥え太るのだ ここで敵とは、時間と解するのが一般的なようです。 時間が若さを奪い、得られたであろう名誉や富を奪ったというのですか...
文学

美少年

昨日NHK-BSの歌舞伎の番組を観ていて、義経が見目麗しい美少年として描かれるようになったのは江戸時代からだと知りました。 たしかに、中尊寺に伝わる義経の肖像は、なんだかやせた髭面のおっさんです。  中尊寺に伝わる源義経公像です。 お世辞にも見目麗しいとは言えません。 それが江戸時代になると、途端に変ります。  歌川重清の浮世絵です。 こちらは陰間のような色気を漂わせていますね。 わが国では少年愛は、女色とならんで大人の男の当たり前の嗜みでした。 団鬼六の小説に、「美少年」という佳作があります。 団鬼六の小説は一般的な意味での官能小説とは一線を画しているものと思われます。 濃厚な性描写は少なく、心理描写などが巧みに描かれます。 「美少年」は、団鬼六の自伝的な作品で、学生時代、日本舞踊の有名な家で育った少年がいわゆる同性愛者で、団鬼六に惚れてしまい、色々と鎌をかけてきますが、団鬼六はあくまでも男同士の友人として接します。 そんな時、番長のような両性愛者の男子学生が、美少年を浚って縛り付け、女子学生2人を交えて美少年を犯し、美少年を縛ったまま、女子学生たちと乱交を楽しみます。 そんなことが...
社会・政治

国防

今朝の新聞によると、日本国民の91%が自衛隊に好印象を持っているそうです。 一方、戦争が起きたら国のために戦うか、との問いに、はい、と答えたのはわずか15%だそうです。 これは先進国中断トツで低く、下から2番目のドイツですら、30%は超えているそうです。 まずい傾向ですねぇ。 侵略されたら国を挙げて戦わなければいけないのに。 自衛隊と米軍だけで足りるんでしょうか。 そもそも米軍は、日本のために米兵の血を流すでしょうか。 米兵の親や家族からしてみれば、日本のためになんか命を落として欲しくないというのが本音だろうと推測します。 であるならば、第一義的には、日本の国防は日本人が担うのが当然で、そのためには戦争を毛嫌いするような今の教育を捨てる必要があります。 自国の危機に際しては、自ら望んで戦場に赴く覚悟が必要ですね。 それらの覚悟があってこそ、真の愛国者が生まれるものと信じます。 まぁ私は裸足で逃げ出してしまうかもしれませんが。にほんブログ村政治 ブログランキングへ ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
散歩・旅行

紅梅

この春2回ほど、白梅をブログに取り上げました。 そうしたら紅梅が観たくなります。 今日はご近所を散歩していて、見事な紅梅を見つけました。 他人の家の梅を写真に撮るのは気が引けましたが、見事だったもので。 紅梅の 咲くより猫の 静か也      正岡子規 正岡子規には紅梅を詠んだ句があまたありますが、私はこの句をもって嚆矢とします。 紅梅が咲いて猫が静かになっちゃうなんて、目の付け所が良いですねぇ。 暖かくなったせいなのか、静かな猫も何匹か見かけました。 もうあと10日もすると桜の季節になりますね。 桜は狂気染みていて、私にはあんまり激しすぎます。 梅の楚々とした雰囲気と、まだ凛とした冷たい空気が、私には心地よいですねぇ。 明日は忌引き明けで一週間ぶりの出勤。 紅梅でも愛でて、英気を養ったしだいです。子規句集 (岩波文庫)高浜 虚子岩波書店にほんブログ村本・書籍 ブログランキングへ ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
映画

LOST 呪われた島

朝っぱらから「LOST 呪われた島」を鑑賞しました。 女護が島とも称される八丈島。 大学生男女4人が島に残る鬼の伝説を調査するため、ビデオカメラを持って訪れます。 かつて保元の乱に敗れて伊豆大島に流された源為朝。 彼は流人であるにも関わらず国司をないがしろにして伊豆七島を支配下におさめます。 その後大津波で八丈島は一組の母と子を残して全員死亡。 母と子は近親相姦により、少しずつ人口を増やしていきます。 しかし血が濃すぎたためしばしば異形の子が産まれ、これを鬼と呼びました。 それら史実とも伝説とも言えない事実を調べるうち、大学生は1人また1人と失踪。 同時にダイバーなど本土から八丈島に遊びに来た者が多数行方不明になります。 大学生たちは鬼が現実に今も潜み、人を襲っているのではないかと恐怖におののきます。 やがて、鬼は大学生のうちの1人なのではないかという妄想に苦しみます。 そこに島出身で今は東京に住む青年が集団失踪事件の調査に訪れ、怖ろしい真相を知ることになるのです。 ストーリーはなかなか面白いと思うのですが、いかんせん絵が安い。 何とか言う巨乳のグラビアアイドルを主演に起用していますが...
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