思想・学問 呪の思想 神と人間との間
雨の休日。 先般実家から大量に貰い受けた亡父の蔵書など眺めています。 とりあえず、哲学者・梅原猛と漢文学者にして古代漢字の泰斗・白川静の対談集を読みました。 「呪の思想 神と人間との間」です。 白川静にかかると、漢字というのは大抵呪いから来ていることになるようです。 例えば道。 これは首と進むが一緒になってできた文字で、道というのは敵や生贄の生首を運ぶためのものであったろうと言います。 例えば邊。 これは鼻を上にした髑髏を載せる台このとだそうで。 現在もアマゾンやアフリカの原始的な暮らしをしている部族の小屋には、よく髑髏を並べるための台だ設置してあるんだとか。 魔除けですかねぇ。 梅原猛はそれに応え、わが国の縄文の文様もまた魔除けであったろうと言います。 とくに袖や襟からは魔が入ってきやすいから、袖や襟にとくに念入りに縄文の文様を入れたんだとか。 さらに白川静は、文字はともともと人と人との交流手段ではなく、神と人との交通手段であったはずだと言います。 人間は物が言えますが、神様は物を言わないので、文字を使った、と。 だからわが国の行政文書である木簡や竹簡などは、文字本来の使用方法が廃れ...