2012-06

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社会・政治

教え

高橋克也容疑者への取り調べが進むうちに、彼は今も麻原尊師への深い帰依心を失っていないらしいことが分かってきたようです。取り調べでは教えの話しばかりし、拘置所内ではオウム風のヨガのポーズで座り、瞑想にふけっているとか。平田信容疑者はオウム真理教の教えを棄て、東日本大震災以来のわが国の動揺から目を覚まし、自首しました。 菊池直子容疑者は自首まではしませんでしたが、オウムの教えは捨てた、と明言しました。 しかるに、高橋克也容疑者。 おそらく人生の大半をオウム真理教の大義に捧げ、凶悪犯となって指名手配されてからなお17年間も逃げていた彼にとって、オウム真理教を棄てることは、手足をもがれるような苦痛であるのでしょう。ある者は麻原批判を繰り返し、涙を流して反省することで自我の崩壊を防ごうとし、またある者は世間がなんと言おうと頑強におのれが信じる教えを守り、それにすがることによって精神の安定を保とうとする。そこには人間精神の不思議がたっぷり詰まっています。おそらく、彼らオウムの犯罪者たちは、第二次大戦後、国民こぞってあれほど熱狂したナチズムを完全否定し、ユダヤ人にひたすら頭を下げることでしか国際社会...
映画

シャドウズ・ゲート

昨夜はかなり重いダーク・ファンタジーを鑑賞しました。 「シャドウズ・ゲート」です。  結婚を約束した最愛の女性、ケイトを学生時代に火事で喪ったジョシュ。 その後なんとなく結婚して2年が経ちますが、ケイトを忘れられないジョシュと妻との仲は最悪です。 仕事もせず、ひどい不眠症に悩むジョシュ。 医師に睡眠薬の処方をねだり、医師はしぶしぶ処方します。 その薬を飲んで眠りに落ち、目覚めると死んだはずのケイトが。 ケイトはジョシュが長いこと昏睡状態だったと告げ、これで新婚生活を楽しめると喜びます。 するとケイトを亡くし、愛の無い結婚生活をおくっていた悲惨な日々は夢だったか、と思ったところで目を覚まし、現実はあくまでこの悲惨な生活で、ケイトとの新婚生活こそが夢だったのだと気付きます。 甘い夢を楽しむために睡眠薬を乱用するジョシュ。 眠ってはケイトとの生活を楽しみ、覚めてはすぐに処方の何倍もの睡眠薬を飲んで眠る薬物中毒の日々。 医師に睡眠薬の処方を断られ、ついには薬局に盗みに入る始末。 しかしやがて、甘いはずの夢の生活にも、暗い影がしのびよります。 現実は薬物中毒で泥棒をはたらいた犯罪者、夢の世界では...
社会・政治

大飯原発

大飯原発再稼動を野田総理が決めたことがニュースになっていますね。 私の従兄に、某原子力発電所の所長をやっている者がいて、この人は1970年代、有名国立大学の工学部に学び、これからは原子力発電の時代だ、と豪語して某電力会社に幹部候補として入社しました。 その従兄は大学入学と同時に田舎から東京に出てきて私の実家が経営するアパートで暮らしており、しょっちゅうわが家に晩飯を食いにきて、食後は色々なお話を聞かせてくれました。 当時小学生だった私はそのお話に夢中で聞き入ったものです。 まわりに理系の大人がいなかったせいか、話す内容が新鮮に感じられたものです。 今年の3月、亡父の葬式で何十年ぶりかで再会しましたが、忙しい身とあって、東京滞在は半日程度で、地元にとんぼ返りし、挨拶程度しかできませんでした。 私は難しい原子力発電のことはよくわかりません。 ぼんやりと危険なものであるらしいということと、そうは言っても現代の日本社会の電力を確保するためには不可欠なものであるらしい、というくらいしか。 ただ現実問題として、原発をこのまま一切稼動しない、という選択肢はあり得ないことは想像がつきます。 遠い将来原...
映画

私が、生きる肌

雨の土曜日。 映画館に足を運びました。 千葉県内唯一の単館系ロードショー専門の、わが家から車で十分足らずの好立地、千葉劇場です。 観たのは「私が、生きる肌」。 関東では渋谷と日比谷と千葉劇場の三館でしか上映していないレア物です。 まずは予告編をどうぞ。 一言で言えば、圧倒されました。 私はDVD鑑賞も含め、数多くの映画を観てきましたが、滅多に当たることがない、強烈な作品です。 まずその映像美。 ファッションから小物から建築物から、すべてが美しく、またヴァイオリンの音色が切なくも美しい映画音楽が出色です。 完璧な肌を求める天才整形外科医。 彼はお城のような豪勢な自宅に、手術室やら実験器具やらを取り揃えています。 彼の妻は交通事故で全身に火傷を負い、一命は取り留めますが変わり果てた自身の姿に絶望し、自殺してしまいます。 それ以来妻を救えるはずだった完璧な皮膚の研究に没頭しています。 その上まだ十代の娘が強姦され、自殺。 整形外科医は生命倫理などという安い考えを捨て、それどころか一般的な道徳観念さえ失って、完璧な肌を求めます。 そして何者かを監禁して、完璧な肌を移植します。 映画は監禁された...
映画

ミッション:8ミニッツ

私にしては珍しく、いかにもハリウッドっぽいヒーローが活躍するSFアクション「ミッション:8ミニッツ 」を昨夜鑑賞しました。 アマゾンでの評価は非常に高いですが、ひねくれものの私にはメッセージが鼻につく感じです。 ただ、良く出来ていて引きこまれたのは確かです。 アフガニスタンでヘリコプターを操縦する大尉。 目覚めると、小さなカプセルに閉じ込められています。 パソコン画面からどこの部隊かは不明ですが、司令部と思しき部署からミッションを告げられます。 シカゴで起きた列車爆発事故の犯人を探るため、まだ残存しているはずの爆破8分前の乗客の意識に入り込み、犯人を探れというのです。 そして爆破8分前の列車の乗客である教師の体内へ。 しかしわずか8分で簡単に犯人が見つかるわけもなく、何度もその8分間を繰り返し、少しずつ犯人に迫っていきます。 その間に描かれる大尉の苦悩。 なぜアフガニスタンで戦っていたはずの自分がカプセルに閉じ込められ、奇妙なミッションを繰り広げなければいけないのか。 そこには、米軍の極秘の実験が隠されていたのです。 あまりにストレートな作り、人間愛めいた安い洞察、どれも私の好みではあ...
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