2012-07-08

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思想・学問

偶然性と運命

昨夜、「偶然性と運命」という新書を読了しました。 哲学書のようなタイトルですが、中身は哲学風エッセイというべきでしょう。 偶然とか運命とかいう実証不可能な話題を、古今東西の哲学者がどう考えてきたのか、という先行研究の紹介に多くのページがさかれ、中だるみしました。 当然、誰も偶然とか運命とかいうものの本質をつかんだりは出来ていないのです。 著者の結論は唐突にドフトエフスキーの「悪霊」と「カラマーゾフの兄弟」の小さなエピソードからインスピレーションを得た、邂逅=出会いこそ偶然性とか運命とかいうものに深く関わっている、と述べられます。 確かに出会いには、良い出会いにしろ悪い出会いにしろ、人生を大きく左右する力があります。 まずはどんな両親のもとに生まれるか、どんな友人や恋人にめぐり合うか、偶然とか運命としか言いようがないものです。 人間は幼児の頃、自己と他者という認識が曖昧です。 家族の一員としての自分とか、幼稚園の一員としての自分など、自己と他者という関係性の中に生きており、極めて社会的です。 赤ん坊にいたっては、他者が保護しなければ生きられないわけで、自己と他者という関係の中でしか生きら...
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