文学 などてすめろぎは
1936年の今日、安藤輝三大尉ら3人の陸軍将校が処刑されました。 言わずと知れた2.26事件の犯人です。 磯部元一等主計などに比べると、安藤大尉は部下から慕われる人格者だったようです。 磯部元一等主計は、おのれの信念を否定した昭和天皇を呪い、獄中で陛下を叱り続けていたと言います。 2.26事件の失敗の最大の理由は、昭和天皇が自分たちの過激な行動に理解を示してくれると信じたこと。 お人よしですねぇ。 クーデターをやるなら、宮城を占拠して昭和天皇を幽閉し、あくまで自分たちの傀儡とならないとみたら暗殺し、意のままに動く皇族を天皇に立てるべきであったでしょう。 2.26事件というと、三島由紀夫の「英霊の聲」を思い出します。 2.26事件で刑死した英霊、特攻に散った英霊などが代わる代わる現れて依代の声を借り、戦後の天皇に恨みの声を挙げるのです。 などてすめろぎは人となり給いし、などてすめろぎは人となり給いし、と延々と続く恨みの声は不気味な迫力をもって迫ってきます。 英霊にとって天皇はあくまでも神々の子孫でなければならず、昭和天皇の人間宣言は許しがたい暴挙だったのでしょう。 安藤大尉はクーデター...