2012-11

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文学

秋思

今日も見事な秋晴れでした。 しかし私の心はどこか曇りがち。 三連休の最後だからでしょうか。 曇りがちの心を奮い立たせようとして、午後、近所を散歩しました。 昼までは風がなかったのに、午後になると冷たい風が吹き始めました。 つめたきは 風にありけり わがこころ 白布のごとく 吹かれたるかな    風を頬に受けて歩いていると、若山牧水のこんな歌が知らず知らずのうちに心に浮かびました。 私の心もまた、冷たい風に吹き飛ばされそうな気分になりました。 また、同じ歌人の、 骨と肉(み)の すきをぬすみて 浸みもいる この秋の風 しじに吹くかな という歌が続いて口をついて出ました。 白楽天の「陵園妾」でしたか、春愁秋思 という詩句があったように記憶しています。  辞書には、  春の日にふと感じる物悲しさと、秋にふと感じる寂しい思い。よい気候のときに、なんとなく気がふさぐこと。また、いつも心のどこかに悲しみや悩みがあること。  と、ありました。 人間にとって過ごしやすいはずの春や秋に、物悲しさや寂しい思いを強くするのはなぜでしょうね。 私は子どもの頃から、春愁は強く感じ、秋思はあまり感じませんでした。...
社会・政治

移民と子宝

このところテレビをつけても新聞を開いても衆議院選挙の話ばかり。 争点を見ると、消費税増税だとか年金だとか、金が無いということに起因することばかり。 日本国中金が無いの大合唱で、わが家の家計もじりじりと苦しくなっています。 これは要するに、人口問題に起因します。 少子高齢化が急激に進行中なため、お金を納める能力を持った現役世代が減り、給付を受ける高齢者が激増していることによるものでしょう。 国民の年齢構成比が激変し、しかし社会制度はそれに追いついていないからだと思われます。 しかしそうは言っても、結婚や出産は極めて個人的な事柄で、帝国主義時代のように国家が産めよ殖やせよと旗を振ることはできません。 若者にしたって、できれば長い期間気楽な独身生活を謳歌したいと思うのは当然で、まして親元に暮らして給料が全額小遣いになる者にとっては、まさしく結婚は墓場と感じるでしょう。 結婚というもの、一組の男女がなるべく離婚せずに添い遂げるように制度設計がなされており、結婚するより離婚するほうが多大なエネルギーを要します。 要するに互いの首に縄をかけ、夫婦が相互に束縛しあうという、いやらしい制度なのですね。...
散歩・旅行

銀杏並木

今日は昨日とうって変わって秋晴れに恵まれました。 そこで、晩秋の散歩としゃれこみました。 最近、渋谷駅東口の東急文化会館が取り壊され、ヒカリエというショッピング・ビルに生まれ変わり、しかもJRと、なぜか地下鉄なのに地上3階にホームがある銀座線、それに東横線を結ぶ巨大な陸橋で結ばれ、渋谷の人の流れが変わったという話を聞いて、久方ぶりに渋谷に出かけました。 渋谷駅と東京メトロ表参道駅は私が通っていた大学の最寄り駅で、少々土地勘があります。 もっとも、人混みを嫌う私はよほどの理由が無い限り渋谷駅を利用することはなく、いつも表参道駅を利用していました。 それでも時折学校帰りに渋谷駅東口の東急文化会館で映画を観たりしましたから、興味をそそられたというわけです。 昭和の香りが漂っていた東急文化会館跡地には、巨大で小奇麗な建物が建ち、多くの人が買い物や食事を楽しんでいました。 109などがあり、渋谷の象徴であるハチ公口のスクランブル交差点のあたりとは客層が大きく異なり、東口及びヒカリエは大人の町の風格を醸し出し、なかなか居心地の良い所でした。 最近は外国人観光客がスクランブル交差点の雑踏を眺めるため...
社会・政治

Japan Self-Defense Forces?

衆議院選挙が近づいたせいで、ニュース番組をつけると各党の幹事長などを呼んで色々と質問する場面を多く目にするようになりました。 今回、国会に議席を持つ党だけでも10を超える政党が乱立しているとあって、ニュース番組も混乱気味で、やかましいことこの上ありません。 あんなにずらりと自己主張が強い政治家が並んだのでは、まともに話ができないのは当然のことでしょう。 争点といわれているのは脱原発だとかTPPだとか消費税だとか言われていますが、結局のところ、失政を繰り返した民主党政権の後釜をどうするのか、という、総理大臣を選ぶ選挙なのだと思います。 自公が過半数を取れば、次は当然第二次安倍内閣ということになりましょう。 選挙が近づいただけで株価が上がり、円が安くなったということで、安倍自民党総裁はもう勝った気分でいるようです。 そして、お得意の改憲論。 自衛隊を国防軍に変えるのだとか。  なんだか馬鹿馬鹿しい話です。 国防軍に変えようが国軍に変えようが、たいしたことではありません。 自衛隊はとうの昔に世界有数の強力な軍隊になっていますから。 数年前のデータでは、自衛隊は予算規模で世界第5位の巨大さを誇...
映画

ザ・ダーク

午後のひと時、DVD鑑賞を楽しみました。 ホラーと銘打っていましたが、内容はダーク・ファンタジーと言うべき「ザ・ダーク」です。 ニューヨークで暮らす思春期の娘、サラと母親。 父親は絵を描いたり彫刻を造ったりする芸術家で、独り、ウェールズの孤島の古い家で暮らしています。 母娘2人の生活に行き詰まり、2人は父親の元に身を寄せます。 家は海辺にあり、その上にはいわくつきの崖が。 50年前、ウェールズの土俗宗教を元とする宗教を信じる信者たちが、教祖に唆されるままに大量に投身自殺したのです。 ある日、サラは海辺で遊んでいて行方不明に。 するとそれと入れ替わるように、サラと同じ年頃の少女が現れます。 ウェールズの古い民話に、人を海にさらう魔女がいて、溺れ死んだ者を生き返らせるには替わりに別の者を差し出さなければならない、というものがあって、これが全編を通じた基調になっています。 それでまた、現われた少女というのが、可愛い顔して極悪なのですよねぇ。 儀式によって死んだ幼い息子を蘇らせたら、悪魔のように邪悪な存在として生き返った「ペット・セメタリー」を彷彿とさせます。  このあたりから、なんでもありの...
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