文学 師走
早いもので、昨日から師走になりました。 かつて支払いのツケは大晦日までに精算することとされており、このままでは年が越せない、という言い様は、庶民感覚に合っていたものと思われます。 金策に走る寒い月だったのですねぇ。 冬ごもり 小ぜにをかりて 笑はるる 正岡子規の句です。 どこかユーモラスな感じを受けますが、精算すべき日の近くに小銭を借りるというのはよほどのことだったんじゃないでしょうか。 いそがしく 時計の動く 師走哉 こちらも同じ俳人の句です。 こちらは世間一般の慌しい師走というイメージに合っていますね。 現代では、借金をしていてもその返済期限は様ざまで、年末だからと特別慌てる必要はありません。 それはきっと人々の生活にとって良いことなのでしょうが、年内に厄介ごとは片付けて、清浄な気持ちで新年を迎えようと言うわが国古来の風習が廃れるのは寂しいような気もします。 もっとも、私が返済に窮するような借金を負ったり、ツケを持ったりしたことがないから言えることなのかもしれません。 我々サラリーマンにとっては、師走はボーナスが支給される嬉しい月でもあります。 ここ数年ボーナスは減少傾向ですが、そ...