文学 年
黒田夏子なる75歳のおばあちゃんが、このほど最高齢で芥川賞を受賞したそうです。 芥川賞・直木賞の本来の目的は、有望な新人作家に賞を与えるというものでした。 ここ30年ばかりは、新人作家と言うよりは、若手のそこそこ売れている作家に与える賞というふうに性格が変わってきました。 しかし黒田夏子という人、メジャーな雑誌に発表した初めての作品が芥川賞を受賞したということで、芥川賞本来の意味あいと合致しています。 異色なのは、75歳という高齢だけです。 私は精神障害に苦しめられた過去を持ちつつ、今ではほぼ完治しています。 しかしうつ病は別名泣き病と言われるごとく、時折、ひどく涙もろくなります。 75歳の芥川賞受賞を聞いて、日頃忘れている父の死を思い出し、少し、泣きました。 父は昨年の3月に亡くなりましたが、72歳でした。 父は子どもの頃に親、私からみた祖父を亡くし、寺を維持していくのにひどく苦労したそうです。 しかし20代後半で住職におさまってからは、宗門で事務方のトップにまで上りつめ、面白おかしい人生だったと思います。 私が精神障害を患ってからは、とくに私を気にかけてくれ、差しで6時間も飲ん...