2013-01-26

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文学

演劇? 舞踊?

あまり体調がすぐれず、一日ごろごろしていました。 たまにはこんな休日も良いでしょう。 明日は能見物に出かける予定です。 千葉市内の劇場で能公演がありますので。 かつてはよく国立能楽堂や観世能楽堂、宝生能楽堂まで足を運び、能を観ました。 フランス人の前衛舞台芸術の演出家が初めて能を観たとき、自分たちが前衛だと思っていた舞台芸術を、日本人は500年以上前に完成させていたのかと驚愕した、という話を聞いたことがあります。 極端に簡素化された舞台、道具に比して、衣装だけは豪華絢爛で、ストーリーは仏教説話や心霊譚をもとにした幻想的な雰囲気が魅力ですね。 オペラで言えばオーケストラにあたる地謡や鼓、笛に指揮者がいないことも、そのフランス人演出家が目指していたことのようです。 つまり演奏する者、謡う者、演じる者(舞う者)が互いに間を合わせ、誰にも指揮されないことを理想のハーモニーと考えたようです。 日本人が聞くと当たり前すぎて白けちゃうような話ではあります。 能は演劇なのか、舞踊なのか、という論争を時折見かけます。 一応ストーリーがあって、何人かの能楽師が出てきて物語を演じるという意味では演劇なのでし...
映画

ザ・プロジェクト

早朝から思春期の特殊能力を持った双子の悲劇を描いた「ザ・プロジェクト」を鑑賞しました。 裕福な家庭に育った一卵性双生児の高校生。 彼らは気味が悪いほどそっくりで、しぐさや行動パターン、思考パターンも似ています。 彼らには共通の悩みがありました。 恐怖の感情を感じることができないのです。 彼らが手を固く握って念じると、他人の行動をコントロールすることができます。 そこで彼らは、あるプロジェクトを開始します。 他人の行動をコントロールして自殺に追い込み、それをビデオカメラにおさめるのです。 その都度、彼らは絶望します。 恐怖を感じることが出来なかったからです。 双子がさかんに口に出す、「感じるか」「いや、感じない」という会話は、双子の絶望の深さを感じさせます。 しかし双子の一人に恋人が出来たことから、プロジェクトは破綻していきます。 その破綻の過程で、双子の家庭の秘密、双子の幼少期からの悪行が暴かれていきます。 客観的にみれば、悪魔のような双子です。 しかし彼らの目線に立てば、「妖怪人間ベム」が発する「早く人間になりたい」にも似た、切ない願望があるのです。 ラスト、彼らは悲劇的な形で感情を...
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