2013-01

スポンサーリンク
その他

花束

今日は同居人の誕生日。 44歳になります。 21年前出会った時、彼女は23歳で私は22歳でした。 ずいぶん時が流れましたが、子どもがいないせいか、あるいは苦労していないのか、年のわりには保存状態は良好です。 一緒に暮らし始めてからもうすぐ15年になります。 柄にもなく、仕事帰りに駅前の花屋で花束を購入して同居人へのプレゼントとしました。  圧倒的多数の男は花束をもらっても喜びません。 食えるわけではなし、一週間もすれば枯れてゴミになってしまうような物、なんでもらって嬉しいのか、私には謎です。 しかし女性の多くは花束を貰うと喜ぶということくらい経験的に知っているので、過去、何人かの女性に花束を贈りました。 すると大抵、贈ったこっちがびっくりするくらい喜ぶのですよねぇ。 花束なんて五千円も出せば見栄えの良いものが買え、しかも効果は絶大というわけで、費用対効果の面から言って、これほど効果的なものはありません。 じつに不思議です。 日頃クールでドライな印象を与えるわが同居人も、こと花束贈呈となると例外ではないのが不思議です。 花というものには、男には分からない独特の魅力があるとしか思えません。...
文学

さっさと死ねるように

麻生副総理兼財務大臣、なかなかイカした発言をかましてくれちゃったようです。 「死にたいと思っても生きられる。政府の金で(高額医療を)やっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろと考えないと解決しない」 だそうで。 これ、死期が近付いたご当人が言うならともかく、他人が言うことじゃないですねぇ。 まるで姥捨て山みたいな発言です。 財務責任者としてそんなことを思う気持ちは分からないでもないですが、それ言っちゃあおしまいよみたいな感じです。 死期が近付いて、覚悟を決める人もいるでしょうが、自分だけはそう簡単に死なないと思いこむのも人情です。 ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思わざりしを と詠んだのは存原業平でした。 「伊勢物語」に見られます。 希代のプレイボーイの辞世としてはありきたりな感じがしますが、多分偽らざる心境だったのでしょうねぇ。 名画「楢山節考」では、寒村の掟に従って老いた母を山の上に捨てに行く様子が描かれます。 一面人骨だらけの山の一隅で、老いた母は雪の中静かに端坐し、手を合わせて死を待ちます。 鬼気迫る場面でした。 この母は黙...
社会・政治

アルジェリアのテロ事件

ここ数日、アルジェリアで起きたテロ事件のニュースが混乱気味に逐次飛び込んできています。 アルジェリア政府が情報隠ぺいともいうべき態度を取ったまま、情報は錯綜し、何が本当なんだかわからないまま、わが国をはじめ関係各国は苛立ちを募らせています。 アルジェリア政府は前のめり気味にテロリストの掃討作戦に走り、多くの人質が犠牲になった模様です。 日本人の犠牲者は9人というのが現時点での最新情報です。 しかし、実際にはどれだけの犠牲者がでたのか、まだ分からないというのが実情のようです。 一体何が起きたんでしょうねぇ。 フランス軍がマリの内戦に介入したのが原因とも、仲間のテロリストの解放を求めているとも言われていますが、それもはっきりしません。 真相は闇に包まれています。 現代社会においては、イスラム過激派のテロが、世界を混乱に陥れる最大の危険要素になっています。 庶民の幸せを願い、恒久平和を求めるべき宗教が、なぜ過激なテロ行為の原因になってしまうのでしょう。 穏健なイスラム教徒は、テロリストを正統なイスラム教とは似て非なる者だと決めつけます。 しかし、イスラム教の開祖、ムハンマドは、「殺人は良くな...
社会・政治

入試中止?

先般体罰を苦にして自殺した大阪市立桜宮高校のバスケ部キャプテン。 体罰は学校教育法に違反する犯罪であり、その死はまことに痛ましいものです。 高校2年生といえば、未来は無限に広がって見えて当然の年頃。 それが自ら未来を閉ざしてしまうとは。 で、それを受けて橋下大阪市長が同校体育科の入試を中止せよ、と言い出しました。 しかし入試は2月10日と聞きました。 もうあんまり日がありません。 願書を出してきた受験生にどう説明するのでしょうか。 きっと受験生のなかには、どうしてもこの高校の体育科に進みたいと、努力を重ねてきた者もいるでしょう。 たしかにバスケ部顧問以外にも多くの教師が日常的に体罰を行っており、教育現場としては集団狂気のような状況を呈してはいたようです。 しかしこのような事件の後、何の再発防止策も考えず、いきなり新入生の受け入れを拒否するとは、いかにも乱暴で稚拙な対応と言わざるを得ません。 ますは再発防止策の策定と、法を犯した教員の逮捕が先決で、将来を同校に託すことを夢見る少年少女の希望を打ち砕くことではないはずです。 かつて全共闘運動華やかなりし頃、東大が入試を中止した年があります。...
文学

大寒

今日は大寒ですね。 24節季の最後。 「暦便覧」では、冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也、と説明しています。 たしかに今日は北風が吹いて首都圏は寒いですが、晴れていて、南向きのわが家のリビングはぽかぽかです。 大寒というと思い出すのが、飯田龍太の、 大寒の 薔薇に異端の 香気あり という句ですねぇ。 飯田蛇笏の倅で、現代的な感覚で句作にいそしんだ人で、上の句は中でも有名なものでしょう。  上の句は本来初夏に咲くべき薔薇が冬に咲いて、その香気に異端を感じるというわけで、その言葉の選び方など、極めて幻想的で耽美的なものです。 その言葉遣いから、私は長いこと俳句の魔術師、西東三鬼の作と勘違いして覚えていました。 お恥ずかしいかぎりです。 西東三鬼の大寒の句といえば、 大寒や 転びて諸手 つく悲しさ  を挙げなければなりますまい。 ここには老境に到ったのであろう俳人の寂寥感が、冬の凍てつく感じとあいまって、独特の悲哀を感じさせます。 四季がはっきりしたわが国には、それぞれの季節ごとの楽しみがあり、特に冬のような厳しい季節には、なおさらそれを楽しむことによって、過酷な季節を乗り切ろうとした古...
スポンサーリンク