2013-03-25

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思想・学問

犀の角

今日もまた、引きもきらぬ俗物どもを相手に、つまらぬ仕事で一日を過ごしました。 連中から見れば、当然私もくだらぬ俗物ではありましょうけれど。 人が職場で過ごす一日は、言ってみれば嘘八百を並べ立て、脅してみたりすかしてみたり、誠に愚かな猿知恵で日々を暮らしているものだと実感します。 霊長類なんて偉そうに名付けてはみたものの、およそ自然界を見回して、猿とその子孫ほどくだらぬ欲望にうつつをぬかし、馬鹿げた権力闘争を繰り返している生き物もおりますまい。 はるか室町時代、「閑吟集」に見られる歌謡に、 人はうそにてくらす世に 燕子が実相を談じ顔なる という文句が見られます。 全くそのとおり。 人が嘘八百を並べて俗界を生きているのに比べ、燕はその鳴き声でこの世の真実を語り合っているように見えるというわけです。 「閑吟集」という書物、なかなかシニカルで、この世の真実の裏の裏を突いているようで、興味深いものです。 それにしても、人はなぜこの儚い世に生まれ、限りある命を使って、出世やら、女性であれば子どもがいるかいないかとか、他人より優位に立ちたいと思うのでしょうね。 お釈迦様は己と仏法のみを光とし、犀の角...
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